蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

コンサート「こもれび」 (bon)

2018-10-09 | 日々雑感、散策、旅行

  昨日(10/8)は、月曜日でしたが、「体育の日」で休日でした。  各地ではスポーツ
大会などで賑わったことでしょう。

 私は、スポーツではなく合唱のコンサートに出かけました。 今回は、板混(板橋区
混声合唱団)ではなく、「みさと混声合唱団―こもれび演奏会」で、会場は、市ヶ谷の
「ルーテル市ヶ谷」のホールでした。  このホールには、4年前の「こもれび」クリス
マスコンサートにも来ていて、何となくお馴染みみたいな感じでした。

      ルーテル市ヶ谷正面
       

 

 今回の「こもれび」演奏会は、30周年の記念コンサートにあたり、パンフレットにそ
の歩みが記されていましたが、私が初めてこの演奏会のお招きに預ったのは、ナント23
年前
1995年3月の東京芸術劇場大ホールでした。 それから、今回が7回目ということ
になりました。 

 指揮者の久保田洋氏もさすがお年を召された感じでした。(こちらも、同じだけ歳を
重ねていますが)


 友人とは、お昼前に落ち合って、お昼をご一緒しましたが、開場にはまだ時間がたっ
ぷりありましたので、久し振りに市ヶ谷周辺を散策してみました。 以前、もう50年も
前になりますが、この近辺、“加賀町”というところに独身連中ばかりが家族寮に分散
して住んだことがあり懐かしい思いでゆっくりと歩きました。

     「こもれび」演奏会プログラム
       
 

 前置きが長くなってしまいましたが、「こもれび」30周年記念演奏会のプログラムは、
第1部 ①ベネディクトゥス(ハーン曲)②主のしもべらよ、主を賛美せよ(ペルゴレー
ジ曲)③神よ、私たちはあなたを讃えます(モーツアルト曲)、そして、休憩をはさん
で 第2部 レクイエム(フォーレ曲)とすべてミサ曲で、荘厳な旋律ですが、ルーテル
市ヶ谷のホールにマッチして、ステージも客席とフラットな感じで、マイクを通さない
一体化したライブの響きは一層高まりを見せ素晴らしい演奏でした。

 
 全曲合掌とともに、ミクロコスモス室内合奏団による弦楽器とハーブ、オルガンの柔
らかい調べが合体して、まろやかな流れの中に曲に深みが与えられ、合唱を一段と引き
上げながらハーモニーは進行するのでした。

 導入部はスローな短めの曲で始まり、続いてアップテンポの合唱、弦楽器の掛け合
にグッと引き込まれるうち、見事な声量のソプラノ ソリストが一層曲を盛り上げ、ホー
ルは一体になりました。 3曲目のモーツアルトでは、オルガンが加わり、合唱と室内
楽のコラボによる美しい旋律の流れが続いていました。

      ソプラノとともに
       
 

 第2部 のフォーレ作曲のレクイエムは、モーツアルト、ブラームス、ヴェルディと並
んだ 4大レクイエムと称され、初演はなんと1888年にパリで行われています。図らずも
わたしは、今回のフォーレ曲を含めると、これまでにすべてを聞いたことになり、さら
には、新しい1947年作曲のモーリス・デュリュフレのレクイエムも聞いていました。

 「レクイエム」は、死者の霊を慰め、感謝、平和への賛歌でもあり、永遠の安息を願う
荘厳な響きが流れますが、それに声量豊かなソプラノ、テノールの2人のプロのソリストが
加わり、大きな山場を作るのです。
 言葉は、古代語? で全く理解できませんが、合唱と室内楽、そしてソリストが織りなす
旋律は
聞く人々を安らぎと無の世界に誘うのでした。 

 割れるような拍手で演奏は終わりましたが、聴衆はアンコールを要求し、アンコールの
2曲目にナント、日本語で、やさしく美しい誰もが知る「今日の日はさようなら」でした。
 ソリストも含めてステージ全員によりこの曲が始まるや、客席からは詰まるような声が
出て、身を乗り出さんばかりに背筋を伸ばしていました。 曲が終わるや、間髪を入れず
一斉に爆発するような拍手が起こったのは、みんなが感動した証でありいつまでも鳴りや
まなかったのでした。
 上手に演出された
プログラム構成も相まって、素晴らしい演奏会でした。


 後先になりましたが、思い出の市ヶ谷周辺をパチリとしました。 一帯がDNP(大日本
印刷)の街のような感がありました。

浄瑠璃坂                           DNP中心部? 
     

 

 

フォーレ レクイエム作品48 楽園にて(さわりがありましたので・・)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする