少し前の新聞の広告欄に“長続きしない人へおすすめ・・”で、「マスタリーへの道」
という本の紹介がありました。何のことかちょっと調べてみましたので、取り上げてみま
した。 しかし、この本を読んだわけではなく、本の解説者などのコメントを参考にして
いますのでご了承ください。いつか機会がありましたら、読んでみようと思いました。
(アマゾンbookより)
マスタリーとは、mastery で 熟達、精通、支配、統御、制御、勝利、征服、優越など
の意味があるそうです。 masterに通じているのですね。
ここでは、アメリカの作家、ロバート・グリーンが彼の5冊目に出した本で『マスタリー』
仕事と人生を成功に導く不思議な力 と訳者による副題がつけられています。 もともと、
マスタリーという言葉は、「個人が自己の将来像と現状との落差を見すえ、積極的に学ぶ
ようになる過程のこと」を意味し、アメリカの経営学者の P・センゲは、これを「学習
する組織」にとって不可欠な条件の1つとしてとらえ、マスタリーは「熟達」を意味し、
それには知識やスキルの習得だけでなく、心の成長も必要であるとしているのです.
自己の将来像と現状との落差を知ることは、個人の心に緊張をもたらし、この緊張こそ
が将来像と現状との落差を埋めようとする努力を促すものであり、その努力の過程で心は
成長し、人生を受け身ではなく創造的に生きられるようになるのだといっているのです。
こうした心の成長を促すのに適度な緊張のことを、創造的緊張と呼んでいます。
つまり、人が成長するためには、知識やスキルだけではなく、心の成長が必要で、それ
を促す方法は、将来像と現実のギャップをしっかりと認識してとらえることだというので
すね。
このような前提で、この本の中では、著者は「奥義をきわめること」という意味にとら
えていて、歴史上の人物の生きざまなどから、読者の未来をより良く変えることができる
エッセンスを抽出しているというのです。
ダヴィンチやアインシュタイン、モーツアルトなどの天才も、最初の過程は修業である
としており、学習でも自己研鑽でもないといっています。師の姿をじっくり見て、時間を
かけて技術を習得する、そして恐る恐る自分を試してみる‥という修行であるとしていま
す。 彼らは、真の天才であるけれども、積み重ねの努力の結果とみることもでき、ただ
修業を始めた年齢も若かったのだと。
このような修行を重ねていれば、ほとんどの人は、知性のひらめきを感じた経験がある
はずだといい、そのひらめきはある種の緊張状態、たとえば締め切りが迫っているとか、
なんらかの危機に直面しているときなどに感じることが多いという。不断の努力で仕事を
続けた結果、ひらめくこともあるというのです。
確かに、切羽詰まっているとき、頭がさえて不思議なくらいにドンドン作業(仕事)が
はかどることがありますね。このような状況を作るために、自己の将来像と現実のギャッ
プを認識してそれを埋めてゆくように心がける‥ということなんでしょうね。
この本の解説者によれば、「多くのマスタリーたちの人生から、体感として生き方を学ぶ
ことができる書であると確信したのだ。それは自分のためでもあった。前述した修業とは
マスタリーになるための、最初の過程にすぎない。 著者はさらに創造的活動期、理性と
直感との融合などの過程があるのだという。 なるほど、自分はまだまだだ。伸びしろが
あるのだ。これからの人生が楽しみだ。本書は若者から中高年まで、自分の未来をより良く
変えたい人にとって格好の読み物だ。」と締めくくっていました。
本も読まずに、解説だけから探っている感じで、ストンとこなれていない恨みはぬぐえ
ませんが、マスタリーという言葉を何となく理解できたように感じています。