蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

オホーツクの想い出  (bon)

2023-02-07 | 日々雑感、散策、旅行

 あれからもう13年も経っていました。 2010年の1月下旬に3泊4日のオホーツク
訪問でした。 折角の流氷は、一部遠望できたものの、砕氷船『おーろら』号での
沖合では、まだ氷の子供のような、小さなハスに似た葉っぱが浮いている状態で、
残念ながら流氷を砕きながら進む体験はできませんでした。今年は、肉眼で確認
できる『流氷初日』は、2月2日だったとかで平年の11日遅れだそうです。

         流氷遠望(ウトロより)
         

 私は、若い頃札幌に2年の勤務経験がありましたが、真冬のオホーツクは初めて
だったのです。

 女満別空港でレンタカーを借り一路知床ウトロへ。MACの会を主宰するH氏のお誘
いで、二人の旅行はすべてH氏がスケジュールを組んでくださっていたので、ただ、
そのコースを楽しむだけの気楽な旅でした。

 その日はウトロ港を真下に見下ろす小高い丘の上のホテルが宿でした。 翌朝
港まで歩いて出かけましたが、その時はよもやこの港から出帆した『知床遊覧船』
が多くの犠牲を出す大惨事を起こすとは夢にも思わなかった静かな港でした。
港の先端に大きなオンロコ岩が聳えていました。

         斜里町 道の駅にて
         

 斜里岳、羅臼岳などを望みながら、知床五湖を目指して進むうち、上空にはオジ
ロワシやオオワシ、時に道で鹿に出くわすなど雪の中のドライブはさすがにダイナ
ミックでしたが、知床五湖への途中入り口は閉鎖されており訪問は断念したのでした。
恐らく道の険しさ、熊の被害防止のためかと思いました。

 羅臼岳             濤沸湖
   

 濤沸湖にはコハクチョウなど水鳥が群れていました。オシンコシンの滝は凍って
いませんでした。川湯温泉付近はさすが、雪はうっすらと解け穏やかな景観でした。
お相撲の大鵬記念館が近くにあるなど、ちょっとした街になっていました。
 また、閉館中の『北のアルプ美術館』にも無理を言って入館させてもらい、深田
久弥ら山岳文学などの展示を冷蔵庫のような美術館の中を1時間ばかり廻りました。

        北のアルプ美術館
         

 この日は、雪原を走り斜里岳を望むペンション『風景画』の宿泊でした。オーナー
は知床の自然ガイド、登山ガイドで、H氏はお馴染みのようでした。 この日は、
我々だけでしたから、オーナーとの歓談でゆっくりと寛いだのでした。

 H氏は毎年恒例行事のように訪れているようですが、今回は私のために、阿寒湖、
摩周湖方面に脚を延ばし、上々のお天気の温かい日の中のドライブ観光でした。
暖かいといっても、阿寒湖では、厚い氷で埋め尽くされた湖面を歩き写真を撮るな
ど初めての体験でした。冬の摩周湖は全面晴れていて、遠くの島もクッキリと浮か
ぶ絶景でした。

        冬の摩周湖
         

 網走に戻り、冒頭の『おーろら』号に乗船後、今夜の宿泊予定のK氏宅を訪問しま
した。網走市内から少し丘を上った大空町という広々とした地域に自然に囲まれた
K氏宅がありました。近くの温泉に案内された後、街(網走市)に出てお馴染みの
店、炉端焼きで郷土の料理を楽しみながら初対面とは思えない家族のような雰囲気
の団らんが続き、寒い北の果ての夜も温かく過ごしたのでした。 そのK氏は今は
黄泉の国の住人となられました。

 テレビの流氷の便りにフト、昔のことを想い出してしまいました。

 (2010.12.25の拙ブログ「北のアルプ美術館」より写真をコピペしました。)

 

 

 

オホーツクの舟唄(知床旅情) 倍賞千恵子

 

 

 

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