蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

生物の歴史re  (bon)

2023-02-17 | 日々雑感、散策、旅行

 7年前(2016年)の今日(2/17)の拙ブログ記事に『生物の歴史』がありました。 
 もちろん、学術的などではなく、常識サイドでネットなどを参考にしたその概要
にすぎませんが、日頃身近にあって、食料としての野菜から癒しの花たち、樹木など
などに囲まれている植物はどのようにして生まれてきたのか?

 そんなこと、どうでもいいではないか!・・ですが、ちょっと立ち止まってそれら
の生い立ちを振り返ってみるのもどこかロマンに思えてきます。 生物ですから、
もちろん動物のそれも重要ですが、ここでは主として植物について概観して、ほぼ
7年前の記事を中心にリメイク(re)しました。

              

 考えてみれば、植物というのは、動物にとってはその食料の役割を果たしている
訳で、すべての生物にとって基本となっているのです。動物の中には、植物は食べず
に動物だけ食べるのがいる・・としても、
その動物は植物を食べて成長しています
から、やはりその原点は植物なんですね。植物は、水と空気と太陽から個体を作り
上げるのですね。


 地球が生まれて15億年後くらい、今からおよそ32億年前に、突然変異によって
“光合成生物”(海中)の出現があり、それによって、それまで二酸化炭素が充満
していた世界(地球)に、酸素が作られるようになったのです。
 生物の楽園は、すべてはここから始まるのです。


  しかし、この地球は何度も氷河期を迎えたり、隕石の落下や地殻変動などにより、
生物の大量絶滅に遭遇しているのですが、幸い植物の絶滅度?は低く、そこから再び
生命の息吹が蘇ってくるという浪漫が繰り返されてきたのです。

 朝日ネット「植物の進化」や中央大学「教養番組 植物の歴史と生物多様性」の
ほか、いくつかのネット資料を参考にして、私の理解の範囲で、大ざっぱではあり
ますがまとめてみました。

        光合成
          (ネット画像より)

 生物の出発点となった 光合成植物の出現によって、酸素が作り始められるよう
になり、ずいぶん時間が経って、6億年前頃には多様な生物群が海中に出現し、大気
中の酸素濃度も、現在のおよそ10分の1まで濃くなり、成層圏にオゾン層が形成され
て、紫外線の吸収率が高まり、生物が安全に陸上へ進出する環境が整えられたのです。

  動物も植物も陸上での生活ができるようになったのですね。 陸上では、コケ類や
シダ類が繁殖して行き、3億8千万年前のデボン紀には、最初の木が現れたのです。
 この木は、胞子で繁殖するシダ植物で、胞子植物から種子植物(花が咲く)が出現
するのは、1億年前のことなんです。  南北アメリカが形成される頃、恐竜の
全盛
時代の頃ですね。 ヒトが出現するのは、まだまだずっとズッと後のことで
すね。


  以下には、ちょっと見にくい表ですが、いくつかのネット資料から作図しました。
年代は、資料により異なっていたりしますが、朝日ネットのものを採用しました。 

         


 種子植物も、最初は裸子植物(イチョウ、ソテツ、マツなど)でありましたが、
進化により、被子植物が出現し今日の繁栄につながるのです。被子植物の登場は、
生物史上の大転換点であるといわれています。
陸上の植物は、現在27万種あり、
その内、被子植物は25万種を占めているのだそうです。
  被子植物は、胚珠が子房に包まれて守られていますから、丈夫な上、鳥や動物に
よって拡散され繁殖に好都合であるからです。

    植物の進化の図
     (中央大学 教養番組より)

     植物の進化系統図(ネット画像より)
     

       
 生物の多様性については、当ブログ記事「絶滅種」(2012.2.24)に取り上げて
いますが、そこで取り上げた図を再掲しました。いわゆるカンブリア爆発(5.4億
年前)以降生物は急速に多様化し続けて来ていますが、必ずしも平坦ではなく、少
なくとも5度の生物大量絶滅期(図の黄色の▽)を迎えているのです。

 それにもかかわらず、歴史を見れば種は確実に増加しているのです。自然の生命力
は大したものですね。

 しかし、大絶滅から元の状態、さらには新しい種の増加に至るには、100~数100
万年オーダーの時間を要しているのです。

       顕生代における生物の多様性(ウイキペディアより) 
 
                                   

 このような自然の営みに対して、現在では、人類による生息地の消滅や分断、環境
汚染、気候変動などにより、種の絶滅現象は太古の時代の100~1000倍のスピードで
進んでいると言われている上に、これまでの歴史の流れのように再び回復するのか
どうか、人工的悪影響がどのように回避されるのかどうか? これは未知のことで
すね。

 100万年オーダーの現象を今ここで、云々することはありませんが、短いこの人生
の中で、少なくとも気候の変化は確実に起こっていることを体験していますから、
やはり放っておくことは問題なんですね。

 COP27やCOP15で、国際問題として 197もの国と地域がこの問題を回避するために
毎年議論を重ねてきていますが、なかなか思うようには進んでいないのが現状です。
 昨今では、文明の進化とともに増加する温室効果ガスや森林開発や環境破壊の影響
による地球温暖化が進み、我々の時代に於いてすら、これまでに経験したことのない
ような激しい集中豪雨や、気温の上昇、海面上昇などなど、気候変動により地球破壊
に向かっていると考えられ、このまま50年もすればかなり大きな変化が起こってい
るかもしれません。 そのうち何万年か経つ頃再び生物の大量絶滅期に突入する
のか
もしれないですね。 陸地の変動などもあるかも・・。

  話はとてつもなく大きくなってしまいました。

 

 

 

GREEN LEAVES OF SUMMER The Brothers Four-Campfire 10

 

 

 

コメント
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