蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ヒガンバナ  (bon)

2023-10-03 | 日々雑感、散策、旅行

       『44本 日本人初 大谷 本塁打王 大リーグ』
          今日の読売新聞朝刊の1面トップ見出しでした。

 

 お彼岸の頃に咲くヒガンバナですが、わがベランダでは今年は少し遅れて咲きま
した。福井での「山友の集会」から帰ってくると(9/29)咲いていました。そういえ
ば、キンモクセイの花は、枝に小さなつぼみらしきものがありますが花の気配がなく、
ハナミズキの赤い実もまだ早い感じ・・。

 今年は皆何しているのかしら? と一瞬思いましたが、どうやら猛暑が激しかっ
たし、その猛暑が遅くまで続いたため、植物にとってもそれだけ秋の到来が遅れて
しまっているのかも?

 ベランダのような環境でないところでは、ヒガンバナなどの便りも例年通り聞こえ
てきていたことを思えば、まさしくそこに原因がありそうだと・・一人合点してい
るところです。

        遅ればせながら ヒガンバナ(白い花はタマスダレ
         

                アップしました。
               

 

 昨年(2022年)10月の初めの方の拙ブログ記事を見ますと、「ベランダでは」
(10/1)に、これらの植物の状況をそれぞれその特徴を挙げて記されていました。

 キンモクセイは既に9月下旬から満開となっていたようで、ハナミズキやヤマボ
ウシには赤い実が付いていましたし、ススキの穂はもう出ていたのです。  で、
ヒガンバナは先月下旬からしっかりと咲いていましたし、タマスダレはもう終わり
近いとありました。

 今年のそれらは、ススキの穂はまだまだのようで、これから穂先が延びてくる段階
のようだし、タマスダレは下旬から今頃まだ元気に咲いてきています。ハナミズキ、
ヤマボウシには確かに実は出来てきているものの、未だ赤い色づきまでには至って
おらず、秋の到来が遅れているのが原因のように思われます。

 ミカンは、春先には無数?と思えるくらい良い香りを放ちながら「♬ミカンの花が~」
のように咲いていましたが、今青い実が出来ているのは、たったの2つです。それ
でも、この過酷な環境を乗り越えてきたのかといじらしくさえ思えるのです。

 綿の実(コットンフラワー)の出来栄えは、昨年と同じように夏の暑さにはあまり
影響されていないようです。

        コットンフラワー(綿の実)
         


 ところでヒガンバナについて、改めてネット調べをしてみましたらいろいろとあり
ました。

 ヒガンバナは、ヒガンバナ科の多年草で学名を Lycolis radiata (リコリス・
ラディアータ)といい、中国が原産のようです。日本には縄文時代あたりに渡来した
帰化植物とされています。 水田などの耕作地や人家周辺、寺社や墓地、河川周り
など人が生活を営む範囲に多く自生する、いわゆる人里植物とよばれています。

 それだけに地方ごとの呼び名(方言名)が多くあり、その数は600とも900とも言われ
ているとありました。赤い花を指す梵語に由来した「曼殊沙華」は広く呼ばれてい
ますが、「しびとばな」や「じごくばな」など墓地に植えられることが多いことや、
根に毒があることから忌み嫌われていることもあります。
 しかし、最近では、球根が園芸店で販売されたり、ヒガンバナの群生が観光地と
して登場するなど人気が出てきてもいます。

 球根に毒性を持つことから、雑草除けに田んぼの畔に植えられたり、ネズミや獣
除けとして、墓に植えられたりしたそうです。

 ヒガンバナの一年を見ますと、9月頃ニューッと花茎が延び、独特の花が咲きます。
そして、10月頃には花茎が倒れて地際から葉っぱが出てきます。濃い緑色の葉っぱ
は地表で茂り茎は出ないのですね。冬の間にたっぷり日射しを浴びて生長し、球根が
分かれて数が増える。5月頃に葉っぱが枯れて、球根の状態で夏季は休眠に入るの
です。そして、9月頃に休眠から覚め、花茎を長く伸ばし花を咲かせるというサイ
クルを辿ります。
           
           
 球根は正確には葉っぱと茎が変化したのもので、鱗茎と言い、身近なものでは、
タマネギやニンニク、ラッキョウなども鱗茎ですね。

        球根が増え過ぎて、花茎が出てこない・・
           
          

 日本に自生しているものは殆ど3倍体で、これはタネを結ばない品種なんですね。
動物では、一般に、両親からそれぞれ1対の染色体を受け取り2対の染色体を持つ
2倍体です。 しかし、植物の場合は、自然状態でもn倍体のものが存在する上、
人工的に性質向上のため3倍体、4倍体の個体を作っているのです。 
 偶数倍体では実や種が多くなり、奇数倍体では逆に少なくなるという性質がある
そうです。一般に偶数倍体は基本倍体の個体よりも大きく育つ傾向にあるそうです。
4倍体の代表にジャガイモがあります。ブドウの巨峰やピオーネなども4倍体だそう
です。

 原産地とされる中国にはタネを付ける2倍体とタネを付けない3倍体の個体がある
とあります。中国原産の2倍体は3倍体よりも全体的に小さく、コヒガンバナと呼ばれ
ているそうです。

 ヒガンバナの仲間には、ショウキラン、ナツズイセン、キツネノカミソリなどが
あります。子供の頃、大阪では(或いは我が家だけかもしれませんが)ヒガンバナ
のことをキツネノカミソリと呼んでいました。

 最近白いヒガンバナを見かけますが、これは、シロバナマンジュシャゲといい、
ヒガンバナとショウキランが掛け合わさった雑種ではないかと言われているそうです。

                 

 昨年の拙ブログの10月初めころを見ていると、10/5には、ススキの穂が伸び、空
は澄み渡り、シジミチョウが飛び交い、その風に秋を感じ、また、それまでシャワー
で過ごしたお風呂は、湯船にお湯をはり、肩までつかるスタイルに・・、更には熱い
紅茶の香りにも秋を感じたとありました。

 さらに、ノーベル賞の授与が始まる頃で、昨年(10/7)のノーベル平和賞には、
「ウクライナ人権団体、ロシア人権団体そしてベラルーシ人権活動家」の2団体1個人
に授与されると発表があり、大きな反響を呼んだとありました。 ノーベル賞選考
委員会の配慮も空しく流れ、未だに無益な戦いを強行する国がいるのです。

 今年のノーベル賞の行くへにも、興味がそそがれます。

 そういえば、9/27の早朝6時ころに南の空に大きな虹が出ていました。最近では
このような大きな虹を見かけることはなかったですね。

 朝は肌寒くなりました。

 

 

 

戀の曼珠沙華

 

 

 

コメント
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