蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

カンタン  (bon)

2023-10-21 | 日々雑感、散策、旅行

 これって、昆虫の名前なんです。 コオロギの仲間で美しい声で鳴く秋の虫なん
ですね。

  先日(10/17)の読売新聞朝刊の地域欄「動物日記」の 浜本友美さん(埼玉県
態系保護協会)の記事にありました。

 『やっと朝夕が涼しくなり、野原では秋の虫たちの合唱が始まっている。そっと
近づくと、閻魔コオロギの力強い鳴き声とともに、「リュリュリュリュ」と優しく
静かな声が聞こえてきた。淑やかで品の良い声の主はカンタンだ。』との出だして
紹介されていました。

       カンタン
        (直翅類図鑑より)

 

 ネットで調べてみました。
『クズ原やヨモギが繁茂する草原に生息する。寂しげな美しい声で鳴くことで知ら
れる。鳴く虫の中でもとりわけ「鳴く場所」にこだわり、音が増幅してよく響かな
いと鳴き止んでしまう。』とあり、やや気難しや屋でカッコつけたような虫ですが、
体長は15㎜ほどと小さい割には肉食系だそうで、ア
ブラムシ等の小昆虫を食べるよ
うで、おまけに甘いものが好きだそうです。 飼育下では観賞魚用の餌やドッグフ
ードを食べて問題なく生育するようですが、これに蜂蜜などを混ぜて与えたほうが
好結果が得られるとあります。

       カンタン 鳴いているところ。 
        (直翅類図鑑より)

 

 しかし、かなり用心深いところがあり、人の気配に非常に敏感で鳴き声を頼りに
探すのはかなり困難であり、根気を要するとあります。

 新聞記事でも、鳴いている姿を見るのは難しい。 美しい声に誘われて、姿を見
ようと忍び足で近づくと鳴き声がプツンと止まり、しばらく鳴き出さない・・とあ
ります。なので、声の聞こえた近くにしゃがみこんで じっと動かずに5分も待つ
のだそうです。

 カンタンは秋の虫の女王とも呼ばれているそうで、薄緑色の小さな華奢な体で透
き通った翅をスズムシのように高く上げて泣くのだそうです。 そして、身を守る
ための絹糸の様な体長の3倍もある長い触角があるのですね。

                

 以前には、6階のベランダの鉢植えから、秋の虫の音色を楽しんでいたことがあり
ましたが、もうずいぶんそのような虫の声は聞かれなくなりました。 何かの花木
についてきた虫なんでしょうね。 窓を開けると、ベランダから虫の音が聞こえて
それなりに風情を楽しんでいたのですが・・。

 カンタンという秋の虫は知りませんでした。

    虫鳴いて めぐる季節に 戸惑いぬ  (林田加杜子)

 

 

カンタンの鳴き声

 

 

 

 

コメント
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