蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

御坊 戯瓢踊り  (bon)

2024-10-08 | 日々雑感、散策、旅行

     今日(10/8)は、二十四節気の「寒露」です。「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」
      などとあり、雁などの冬鳥が渡って来て菊が咲き始め、コオロギが鳴き始める頃・・とありますが、
      まだまだそのような気配すら感じられないですね。

 

 和歌山県御坊市で行われる秋祭り『御坊祭』の中で奉納される『戯瓢踊り(けほん
おどり)』を取上げました。

 この地に古くから伝わる秋祭りが、1889年(明治22年)に周囲の町が合併したのを
機に『御坊祭』と改名され、現在まで綿々と続いているのですね。

 10月4~5日に、商売繁盛、家内安全を願い、各組の地区内、小竹八幡神社の境内や
沿道などで行われ、朝から神前式を行い、神輿の渡御が行われ、猿田彦命に続いて神輿
の後、宮司、巫女、その次に幟、屋台が続き御旅所で神事が行われます。
 ここで『戯瓢踊り』をはじめ、雀踊りなどが奉納されるという流れで、
毎年3万人
以上の大勢の見物客を集めるそうです。

       和歌山 御坊祭の一コマ
       (御防市HPより)

 『戯瓢踊り』は、由緒ある念仏風流踊で、かつては50代以上の御坊町の町衆によって
踊られていたそうです。紀州初代藩主徳川頼宣公が踊を賞讃したという記録があり、
踊りの奉納前に、紀州9代藩主徳川治貞公から下賜された「四恩状」をうやうやしく
読誦して、そのあと先達次郎坊が口上をのべた後、いよいよ踊がはじまるのです。
 踊り衆は花笠をかぶり各々瓢箪・太鼓・鼓・鉦を持ち、踊歌をうたいながら対面し、
あるいは入れ替わるなどして古来の風流さながらに踊る・・単調にも思えますが古来の
伝統が伝えられているのですね。

「無形民俗文化財」【国選択】に選択されています。(1974年(昭49年)12月4日)

 瓢箪は、楽器の一種として使われていたとあります。

        戯瓢踊りの始まり
         (御防市HPより)

 全国的にはほとんど知られていないと思われる、この和歌山県御坊市内で、古くから
伝わる秋祭りをなぜ取り上げたのか? 

 二つあって、一つはこの『戯瓢踊り』という風変わりな念仏踊りに目が留まったこと
です。無形民俗文化財ということもあってか、舞台での公演も行われているようで
youtubeにも掲載されていましたが、その昔の藩主から下賜された条文を朗々と語る
ところから始まり、単調な念仏踊りが繰り広げられる。昔は50代の男性による踊りと
あり全く華やかさなどはなく淡々とした素朴な印象です。

 もう一つは、紀伊水道に面した「御坊」という地には、その昔、1955年頃、私が中学
3年の夏に、T先生とともに10数人で、美しい御坊の浜でキャンプをして楽しかったこと
があったからです。
 もう70年近く前のことで、ハッキリとは覚えていないのですが、キャンプといっても
テントではなく、蚊帳を松林の中に張って、その上にビニールか何かを載せた、そんな
簡易なキャンプで、飯盒でご飯を炊いたり、缶詰のみかんを皆で分けたりしていたよう
でした。鮮明な記憶が一つあり、それは、キャンプをしている浜から、湾沿いに突端
まで歩いたその岩場から、3人がキャンプをしている浜に向けて泳いだことでした。

 泳いでいる途中、30分くらい経ったあたりで、3人のうちの一人の調子が弱々しく
なり、彼を真ん中にして、激励しながら必死の思いで1時間ほどかかって無事浜に着い
たのでした。

 先生やみんなに心配をかけ叱られましたが、本当に無謀なことをしたものだと反省
しきりだったのです。

         こんな感じの浜でした・・
         (美浜 ネット画像より)

 

 御坊祭は別名「喧嘩祭り」ともいわれるそうですが、古くから氏子組同士の競争意識
が強く、豪快な男祭りだそうで、「四つ太鼓」と呼ばれる太鼓台がその豪快さ、見栄え等
で祭の象徴のような存在となっているとあります。 実際には見ることはありませんが、
ネットなどでその様子を眺めて想像しています。

                

 因みに、御坊市のホームページなどを拝見しましたが、御坊市の人口は、丁度私たち
がキャンプに訪れた1955年の31683人をピークに、その後は徐々に減少し、ここ10年
ほどは、3~400人/年の減少で現在人口は22000人だそうです。
 御多分に漏れず高齢化が進み、この先人口増は望めないようです。

       県指定無形民俗文化財(昭和30年9月6日)  
         国選択(昭和49年12月4日)

 

 

 

 

戯瓢踊(けほんおどり)|御坊祭宵宮・日高別院

 

 

 

 

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