蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

伊藤博文  (bon)

2024-10-24 | 日々雑感、散策、旅行

 超有名な方ですから、今さら取り上げることも憚れるほどではありますが、この10月26日
が命日だそうですので、改めて簡単ではありますが、伊藤翁の主な活動や功績について
おさらいしてみました。(伊藤博文:1841年10月16日~1909年10月26日)

 ウイキペディアから『大久保利通らの路線を受け継いで初代内閣総理大臣に就任し、近代
立憲主義社会の基礎を築いた。 4度にわたって内閣総理大臣(初代・5代・7代・10代)を
務め、第一次内閣時には大日本帝国憲法起草の中心人物となり、二次内閣では日清戦争の
講和条約である下関条約の起草にあたった。四次内閣の組閣に際して立憲政友会を結党して
初代総裁となり、政党政治の道を開いた。その他、初代枢密院議長、初代貴族院議長、初代
韓国統監。元老などを歴任した。 今太閤とも称されたように、百姓の身分から初代内閣
総理大臣に上り詰め、その後も元老として明治日本を牽引した、日本及びアジアの近代史を
代表する人物の一人。』 とその活躍の程が想起されます。

       伊藤博文翁
        (ウイキペディアより)

 伊藤翁は、周防国(現、山口県)に百姓の子として生まれますが、父が長州藩足軽の
伊藤家に入ったため下級武士の身分を得ます。17歳の時 吉田松陰の私塾松下村塾に学び
尊王攘夷運動に参加するのです。藩命により、イギリスに留学しますが、1年余りで急遽
帰国します。四国連合艦隊の長州藩攻撃を知ったからで、この頃開国論者として活動し、
幕府の長州征伐に対抗し高杉晋作らとともに藩主流派として藩政改革に参画しています。

 明治維新後の1868年から政府に出仕し、英語が堪能なことから 外国事務掛、参与、外国
事務局判事を経て初代兵庫県知事などを歴任して、翌年 陸奥宗光らとともに政治改革の
建白書を提出して開明派官僚として頭角を現すのです。御年27~8歳の頃なんですね。

 岩倉使節団の副使として3年外遊するうち大久保利通の信任を得、帰国後大久保らと共に
征韓論に反対しています。

       岩倉使節団
        (ウイキペディアより)
     (右から、大久保利通、伊藤博文、岩倉具視、山口尚芳、木戸孝允)


 そして、1885年(明治18年)12月に太政官にかえて内閣制度を創設して、初代内閣総理
大臣に就任するのです。(第1次伊藤内閣、44歳)。 井上毅らと共に憲法や皇室典範、
衆議院議員選挙法などの草案の起草にあたり、1889年に大日本帝国憲法(明治憲法)が
発布されるのです。ドイツの憲法を参考にしながら、天皇を中心とする日本独自の憲法が
つくられました。翌年には選挙があり第1回国会が開かれたのです。 (石破臨時国会は
第214回で、石破さんは第102代総理大臣なんですね。)

 第2次伊藤内閣(1892年、伯爵)では、衆議院第一党の自由党(大井憲太郎、中江兆民ら、
1890年~)に接近し日清戦争講和条約に調印、自由党と連立政権を組織するなどしました
が、1898年の第3次伊藤内閣では、自由党や進歩党(大隈重信、1896~98年)との連携に
失敗し総辞職します。そして、大隈重信と板垣退助を後継に推し、日本最初の政党内閣
(第1次大隈内)を成立させています。


 そして、1900年(明治33年)には、立憲政友会を結党してその初代総裁となり、第4次
伊藤内閣を組閣し明治立憲制のもとでの政党政治に道を開いたのです。しかし翌年には、
貴族院の反発と財政問題をめぐる閣内不一致で総辞職してしまいます。1903年には、総裁を
辞して元老の立場に戻ります。

 日露戦争後の朝鮮・満州の処理問題に尽力し、また、韓国総監に就任(1905年)し、
韓国併合には慎重だったそうですが、韓国民族運動との対立の矢面に立つ形となり、1909年に
韓国統監を辞職した後に、ハルビン駅において韓国の独立運動家に狙撃されて死亡するの
です。

              維新の頃・・
        (ウイキペディアより)
        (左前列、伊藤博文、大隈重信、井上馨)

 明治維新後の激動の日本に憲法を制定し、議会政治を推進するなど大きな方向付けをする
と共に、外政においても日本を取り巻く戦争など大きな問題の処理にあたり、近代日本の
スタート時点をけん引された偉大な一人なんですね。

               

 27日は、第50回衆議院議員総選挙投票日です。

 

 

 

天皇に怒られるほどの女好きだった初代内閣総理大臣 伊藤博文68歳の生涯 農民から総理大臣に大出世

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする