蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ナチュラル

2025-02-09 | スポーツ、芸能、映画

 映画を観ました。 先月の末にNHKBSで放送があった『ナチュラル』です。

 原題 The Natural は、バーナード・マラマッドの小説『ザ・ナチュラル』(1952年)
を1984年に映画化されたアメリカの野球映画です。 ナチュラルは、自然の、天然の、
加工されていない などの意味で使われますが、ここでは「ナチュラル(natural)」は
「天性の才能の持ち主」を意味しています。

 昔、私の友人に、社名が「ナチュラル」という会社の社長がいましたが、社名の
意味するところは「天才」だったのですね。

         (ソニーピクチャーズより)


 映画は、1930年代の頃のアメリカを舞台に、天才野球選手と呼ばれたロイ・ホッ
ブス(ロバート・レッドフォード)のもとに、カブスから入団テストの知らせが来た。
記録を塗り替え伝説の選手を夢見てシカゴへ向かう途中列車の中で撃たれ、プロ入り
は断念せざるを得なくなってしまうのです。
  それから16年、ロイ・ホッブスは35歳になって再度挑戦し、低迷するNYナイツに
「奇跡の中年ルーキー」として入団、メジャーリーグで打者として大活躍する人気
選手となるのです。(ニューヨーク・ナイツは1939年にアメリカ野球チームとして存在して
いたようです。)

 映画のクライマックスは、ナショナルリーグでトップとの 8ゲーム差を縮め、いよ
いよパイレーツとの優勝決定戦を迎えるのですが、ロイは、かっての古傷による銃弾
のかけらが体内に残って入院して病み上がりのまま試合に臨むのでした。2者を塁に
おき、2アウトからライト方向に超特大のホームランを放ち逆転優勝に輝くのです。

 このシーンでは、最初のファールは記者席のガラスを壊すハプニング。2度目の
大アーチは逸れてファール。そして最後に、この大ホームランが飛び出すのですが、
これが、ライト上の照明に直撃し、電球は勿論破損しますが、電気ショートの火花が
次々と連鎖して大きな
祝福の花火となって球場に火花が落ちてくる・・。その火花の
中を背番号 9のロイが悠々とベースを回るのです。
 優勝が決まり、ロイは田舎で子どもとキャッチボールをしているのどかなシーンで
終わるのです。

          (ネット画像より)


 映画製作(公開)は1984年ですが、時代背景は日本でいえば、昭和の初め頃です
から、野球シーンも何となく古典的な雰囲気がするのと、野球そのものも最近の
MLBを見慣れているせいか、どこか古めかしく感じると共に、この頃、野球賭博など
も平気で行われていたようなやり取りがあったり、35歳のルーキーが活躍している
のですから、若さにかける感じも付きまといます。 ロイ役を演じるロバート・レッド
フォードはこの時 48歳だったそうです。 そして、カブスからの招へいでシカゴに
行く列車の中での銃撃される事件は、何だったのかも何も説明されていない・・など、
天才野球選手のどこまでもその道を究めようとの強い精神力を描く以外は省略されて
いたように感じました。

 主人公、ロイ・ホッブスは、撃たれる前は、投手としても素晴らしい成績を残す、
「二刀流」だったようです。小説『ナチュラル』のロイ・ホッブスのモデルとなって
いるのは、1900年代初めころの、名選手 シューレス・ジョー・ジャクソン選手だそう
です。すごい打率を挙げた有名選手だったそうですが、1919年のワールドシリーズの
八百長事件に関与したとして翌年永久追放処分を受けています。

                     

 今年(2025年)3月18,19日の2日間、東京ドームで、ロジャース対カブスのMLB
開幕試合が行われるようです。まぁ、テレビ観戦することにしましょう。

 

 

 

THE NATURAL (1984) Emotional home run scene (best ending to a movie ever)

 

 

 

 

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