ブドウ棚のナイヤガラ、そろそろ食べ頃となってきた。こうなると毎年スズメバチの来襲である。あの威嚇するような羽音を立てて葡萄の甘い汁を吸いにやってくるのである。
昨日も数匹房の上部の粒の一部に穴を開け吸っていた。彼らは、熟しているかそうでないかをバッカスの神から知恵を授ったのか人様より的確に判断しその作業をするのである。どうやら動物撃退器は効果が無いようだ。
【語り部】78年前に敗戦した記念日が今年もまた近づいてきた。しばらくは、爺史の記録としてあの苦難の日々を想い出し記してみよう。
灯火管制 サイパンが陥落しB29のような大型の飛行機が空襲に加わるようになる。こうした大型機の威力は、艦載機の比ではない。そうしたこともあって田舎でもその備えをいっそうするようになってきた。その一つに灯火管制がある。
陶器などの傘に電球をつるしてあるのが一般的であった。その傘を黒い布で囲い光が戸外に漏れないようにしたのである。それを隣組で監視していたことを覚えている。戦後、敵は光の漏れなど関係無くレーダーを使い爆撃していたことを知ると、こんな稚拙な対策しか出来なかったかと-子供心に悔しく思ったものである。