お盆にはかならず墓参のために帰省していたことは、今や何時の日にかとの想いである。今年も小さな仏壇に手を合わせ先祖や旅立った兄弟達を供養し、今の健康に感謝しながら報告する。
庭に出てみると、お隣の百日紅の開花に続いて我が家の花も満開となりつつあるのでアップしてみた。台風の余波であろう雲の流れが速い。不安定な天気と今日もなりそうである。
【語り部】78年前に敗戦した記念日が今年もまた近づいてきた。しばらくは、爺史の記録としてあの苦難の日々を想い出し記してみよう。
武運長久 こどもの頃の神棚には、今は見られなくなったこの「武運長久」のお札がたくさん掲げられていた。我が家では、二人の兄が赤紙で召集されていたのでその無事帰還を祈ってのことでもあろう。
長兄は、兵役を果し帰ってきたが再び召集され、戦後はシベリヤに抑留され不当な労役を強いられ事故にもあって障害者となって舞鶴港に帰還した。昨年旅立った兄は、終戦の年に召集され横須賀海軍基地でろくな兵器もなく、専ら「たこつぼ」堀りをさせられたと言っていた。二人とも復員したが、二度と故郷に還ることもなく戦死した方々も村には多かった。父母たちはそうした家庭を気遣って兄達複員の慶びを抑えていたとよく言っていた。
因みに今の神棚には、家内安全、交通安全の札が掲げられている。