天気がいい日を選んで、積丹半島へ向かいました。
目的地は積丹半島のはじっこ神威岬。この半島は険しい山が海岸線まで迫っているので
長らく秘境でした。明治時代に北海道を周ったランドーも、ここの道なきエリアを
進むことは断念しています。いまはご覧のとおり、海岸線に沿って道路が開通して
いるのでぐるりと回ることができるのです。
まずは余市を通過。ここは廃線になるという話になっているので、この立派な駅舎は
どうするんだ?
バスは1日に2本! 選択肢もなく朝9時に小樽を出発するのに乗るしかない。
神威岬では乗って行ったバスが折り返すので、1時間しか岬に滞在することは
出来ません。あちらではバス停から岬まで歩いて20分ほどかかるとか。それじゃあ
1時間はあまり余裕がない。しかしその次の「最終」に乗るなら、岬で4時間ほど
いなけりゃならない!
やはりトンネルに次ぐトンネル。険しい崖が海岸まで迫っているので、トンネルを
掘らないと進めないわけです。大変な土木工事だったでしょう。先頭に座って
見ていると、トンネルが3つ並んでいるのを見たりしました。まず人が通れるくらいの
小さいトンネルの跡がある。次に少し山側に車が通れるトンネルが掘られた。そして
さらに内陸部にこのようなトラックも通れる2車線の大きなトンネルが開通している。
この100年くらいで頑張ってきた歴史です。
さて停留所に「群来町」とありますね。ニシンが海を真っ白にするほどやってきた
ところなのでしょう。底引き網漁船が乱獲したもんだから来なくなっちゃったw
あれは天狗岳か。東京は25度の夏日、甲府は30度の真夏日なんてニュースで言って
ましたが、こっちは雪山だぞ。
途中で道は山の中を通って行きます。白樺ですよ。
まだ雪が残っているぞ。
北海道らしい景色を堪能できる道のりです。
片道2時間20分の道のり。途中でトイレ休憩もあるんですよ。
道路とトンネルのない時代は、船で行くしかなかったのです。
またすごい雪山が見えてきたぞ。
あれは余別岳か。その向こうがいよいよ半島の先っちょだ。
長い道のりだった。まもなく神威岬に到着です。