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2013.8 2つのクラス会

2013-08-20 00:17:10 | いろいろ思う部屋

 30年以上の小学校教員経験を経て、今年から大学の専任講師として初等教育、国語科教育、ことばの発達等、教員養成関係の講義を担当しています。中途での転職が良かったかどうかは分かりませんが、おむね充実した日々を送っていると思っています。
 30年以上の経験と言っても、比較的早く役職に就いてしまったため、担任の経験は18年しかありません。しかし、そのうちのなんと7回が6年担任だったのです。卒業学年担任が多く、今思えば大変な担任生活だったのですが、立派な姿で卒業していく子どもたちを見送るときの達成感、充実感、満足感そして別れの寂しさを何度も体験できたので、思い残すことのない教員生活だったと思っています。
 小学校時代のクラス会というのは、それほど多くは行われません。僕自身、小学校の時のクラス会なんてあったかどうか。中学・高校は時々クラス会の連絡があるのですが、小学校となると一度もなかったような気がします。ところが、今年はよく僕が6年生を担任した時の子どもたちのクラス会のお誘いがあります。
 10日の土曜日に、M作小学校の時のクラス会がありました。全校児童100人程度の小規模校で、僕が受けもった当時の6年生はわずか18人でした。卒業して23年、今年で35才の教え子たちです。10年ぶりのクラス会でしたが、参加者14人で中には北海道にお嫁に行った子も帰省していて参加してくれました。小さい学校だったので、先生も僕だけではなく5年生の時と2年生の時の担任の先生も招かれていました。保育園の頃からずっと同じメンバーでクラス編成もなく過ごした仲間たちです。みんなが子どもの頃と同じように仲良しのままで歳を重ねてきたことがうれしくてたまりませんでした。
 16日の金曜日は、M丘小の卒業生のクラス会で、僕の最後の教え子たちの会でした。今年成人式を迎えた若い子どもたちです。成人式の日にクラス会を行い、まだ半年あまりしか経っていません。ストレートで大学に進学した子は3年生です。僕が大学で指導に当たっている学生たちと同じ歳ですから、なんとも不思議な感じがしました。子どもの頃を知っているので、超一流大学に進学した子も社会人として活躍している子も、なぜか子どもに見えてしまうのです。今でも、担任だった頃のかわいい子どもたちなのです。
 今年はお盆休みもなく出勤する毎日で、特に先週は東名・名神なんてとても走れたものではないような状態でした。実は、教員採用試験一次試験を突破した学生を対象に、お盆の期間も「教職特殊講義」として二次試験対策の講義を22日まで毎日開講しています。たとえお盆休みの期間でも、少しでも学生たちの励みになればと思い、講義を設定しました。今の僕は、かつて受け持った子どもたちももちろんとても大事ですが、勤務するT大学の学生こそ最優先なのです。そのため、お盆渋滞のニュースが報じられている中、比較的すいている東海環状道の大回りコースで毎日200㎞という過酷な通勤でした。日曜日もオープンキャンパスで出勤でした。それでも、この2つのクラス会が僕の心をすごく癒してくれました。やっぱり僕にとってはいつまで経っても教え子たちの担任なのです。M作小の子もM丘小の子も、共に6年生だった時の仲良しクラスそのままの姿を色濃く残して大きく成長していました。小学校教師を辞めてしまっただけに、涙が出そうなくらいのうれしさを感じていました。

コメント (21)
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