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2024.6 初夏の弾丸北海道旅 2日目 最北端へ (宗谷岬・豊富温泉)

2024-06-30 23:12:31 | いろいろな旅の部屋
 北海道大好きな僕たちは、先週、今年1回目の北海道を奥さんと母と僕の3人で楽しんできました。金曜日に有休を取り、金土日の2泊3日の弾丸旅の2日目です。

<6月22日>
 朝9時にびふか温泉を出ました。
 母は道中、感動の連続だったようです。
 中川から日本海に抜ける森の中の一本道の道道では、「どんだけ走っても森ばっかだわ。なに人が住んどるの、ロシア人が住んどるのかなあ。」ロシア人も日本人もこの森には住んでないわなあ。
 天塩からオロロンラインを走ると、まずはオトンルイの風車群。「すごいなあ、こんなに並んどるの、見たことないわ」


 サロベツ原野では、「きれいだなあ、花がいっぱい咲いとる。あっちは海か?」の連発。




 そしていよいよ宗谷岬。寒いのと雨は予想どおりだったけど、風が強い。しかも冷たい。母は「飛ばされる~」と言って、僕の腕にしがみついて歩いていました。


 肝心の最北端の碑を見ても、母はあまり興味ないみたい。母が好きなのはどうやら北海道の広大な景色のようです。それでも、碑の裏に回って海を眺めたら、「あのむこうにロシアがあるのか。今日は見えんなあ。」そうです、天気が良くて空気が澄んだ日にはサハリンが見えるのです。「また見に来んといかんな。」はいはい、母が元気なら何度でも連れてきてあげますよ。僕たち、北海道大好きですから。
 お昼になったので、最北端食堂で名物のホタテラーメンを食べました。。




 「これ、えらいうまいわ」「ホタテ、えらいおっきいなあ」「スープうっまいなあ」と、母は大満足の様子。僕にとっても、この歳になって来月95歳になる母と一緒に家族三人で宗谷岬に来られることをすごく幸せに感じました。
「今度は富士山の見える所に行きたいなあ」
 連れてってあげなくちゃ。
 母念願の宗谷岬に立ち、最北端の碑を見て、最北端食堂でホタテラーメンを食べた後、お土産を買いに最北端の店に入りました。母はお土産を買うのが大好きです。高齢で足も弱ってるはずなのに店内を元気よく歩き回っていました。


 買い物を終えて、僕だけちょっとマミリンこと間宮林蔵の像を拝んで宗谷岬を出ました。


 猿払を過ぎ、地平線まで直線路が続く農道エサヌカ線を走りました。母はあまりピンとこなかったみたいでしたが、その先の大牧場のたくさんの牛たちに「すごいわあ、牛があんなようけおるわ」と、エサヌカ線より牧場の牛に感動したみたいでした。まあ、いいか。
 クッチャロ湖に着きました。ひっそりとした自然の中にたたずむ美しい湖も、雨で真っ白な世界。ちょっと残念。




 続いて、森の中の一本道の道道を走り、豊富温泉へ。途中、小鹿が道路を横切って行くのが見えて、ここでも母は大喜び。
 豊富温泉は、油田を掘っていて湧き出した珍しい温泉で、油の香りのする油温泉として知られている温泉です。


 「油が浮いとったよ」と、母。そうなんです、わずかですが油が浮いているのです。これがまた、体に効くらしいのです。


 お風呂上がりのカツゲンを飲み、元のびふか温泉に戻ってきました。



 寄せ鍋にチョウザメのお刺身などの夕食をおいしくいただき、またまた気持ちのいい温泉に浸かりました。


 「去年よりずっと感動したわ」
 「この歳になってこんなに感動できるなんて、また来年も来たいなあ」
 そう言って、母はさっさと眠りにつきました。
 こんなに母が喜んでくれるとは思いませんでした。もうすぐ95歳。一緒に動ける時間も限られてきています。その限られた時間に喜んでもらえそうなことをいっぱいしないと。

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