2023.8 走らない北海道弾丸ツーリング

　先週金～日と、今年２度目の２泊３日北海道弾丸ツーリングに行ってきました。目的地は１回目が道東だったので、今回は道北宗谷岬、日本の最北端のはずでした。足は、飛行機と妻ご要望のレンタルバイクの２台のレブルです。



＜８月４日＞
　朝8:00発の中部空港発新千歳行きのANAで北海道へひとっ飛び。中部空港はコロナ前に戻ったかのように混雑していました。


　新千歳空港に着き、バイク８１９新千歳で僕と妻で2台のレブルをレンタルし、ひたすら北を目指しました。天気は曇り、予報では午後から雨ということでしたから、タンクバッグにあらかじめカッパを入れて出発しました。
　２泊3日の弾丸宗谷岬ツーリング・・・の予定で北海道にやってきましたが、天気予報では三日間ずっと雨の予報。少し気が重いが、こればかりは仕方がありません。
　新千歳空港でおにぎりを買っておいて。千歳ICから高速に入って最初のパーキングの輪厚PAでおにぎりを食べました。気温は30℃。北海道なのに暑いわ。にもかかわらず、雨も降っていないのに念のためカッパを着ました。


　ところが、美唄辺りと名寄辺りでザアっと降られたくらいで、ほとんど曇り空のなか、まあまあ快適に走ることができました。
　比布大雪PAで水分補給。相変わらず北海道なのにアッツイわ。しかもカッパ。
　それが剣淵士別ICで降り、名寄を過ぎた辺りから、妻とインカムで「なんか、サムくない？」と言いながら走るようになりました。道北に入った証拠です。
　午後４時頃に道の駅びふかアイランドに着きました。美深アイランドに来たら羊乳アイス「メリーさんのアイスクリーム」です。羊乳のソフトクリームは寒い時でもやっぱり濃くてうまい。




　予約しておいたホテル美深温泉に着き、美味しい晩ごはんをいただき、ツルッツルの気持ちのいい温泉に入り、早起きして走りっぱなしの一日の疲れを癒しました。
　問題は翌日です。






　東西南北どちらに向かっても天気予報では一日中雨100%～90%。しかも警報級の雨だそうだ。北の稚内、豊富、猿払では避難所開設のニュース。こりゃダメだわ。
　宗谷は無理にしても、少しくらいは走れるといいなあと話しながら眠りに就きました。
　毎年来ていれば、こういう年もあるわなあ。

＜８月５日＞
　朝起きて外を見ると、雨は降ってない！やった～、バイクで走れる。
　２人で喜んで朝ごはんを食べ、部屋に戻って外を見ると雨は本降りになっていました。さすがに、宗谷岬は諦めました。バイクで走るには危険と思える降り方なのです。それでも、少しは走りたいから、


「小雨になったら名寄のヒマワリ畑でも見に行こう」と２人で相談しました。
　その後も雨が弱まる気配はありません。宗谷岬には毎年お詣り(？)に行ってるので、それほど残念には思わないのですが、せっかく北海道に来たのに、北の大地を気持ちよく走れないのが残念。窓から、降り続く雨を見ているうちに、ホテルには連泊なので、危険と真っ白な景色のツーリングより、温泉に入ってのんびり過ごす週末にするのもいいかもしれないなあと思えてきました。雨足は弱まるどころかますますパワーアップしてきました。とりあえず、温泉にでも入ってのんびりしようということにしました。気持ちいいんです、美深の温泉は。


　スマホでチェックすると、北海道各地で大雨警報が出ているようです。まだまだ部屋待機です。
　あっ、畳に黒い生き物が！
　ゴキブリ？


　動きがのろいし、そもそもゴキブリって北海道に生息してるの？
　ん、カナブン？
　顔も色も違うわ、ちょっと似てるけど。どうも、クワガタのメスらしい。暇だから少し遊んであげてから外に逃がしてあげたわ。
　雨、小降りにならんかなあ。
　そんなこんなでお昼が近づいてきました。雨が小降りになったら名寄のヒマワリ畑へ行こうとホテルの部屋で待機していても、雨足は一向に弱まる気配はありません。連泊しているホテルは温泉旅館なので、結局、午前中は温泉に入ったりごろごろしたりして、まったりと過ごしていました。


　お昼を食べにすぐ近くの道の駅まで雨の中を散歩がてら傘をさしてぶら～り。歩道まで水溜まりになっていました。こりゃ、走れんわ。
　霞んだ景色を眺めたり、松浦武四郎(蝦夷を北海道と命名した人)の碑を見つけたりして道の駅まで雨の日のお散歩です。Vストロームが１台、すごい水しぶきを上げて温泉に向かって走って行きました。




　道の駅で食べたのはテムジン丼。初めて聞く名前の丼です。ジンギスカンを卵とじにしてご飯にかけて丼にした料理でした。羊肉など地元ではほとんど食べられないからめずらしいし、しかもうまい。


　帰り道はさらに雨は強くなっていました。
　ホテルに戻ると、行く時にすれ違ったVストロームのライダーさんが出発の準備をしていました。温泉に入って温まっていたのでしょう。下関ナンバーでした。きっとフェリーの都合かなにかで大雨でも移動しなければならないんだろうなあ。


　２時を過ぎても外はまだまだ大雨。もう諦めの境地です。
　さて、また温泉にでも浸かりにいこうか。すっかり神経痛の湯治だわ。
　北海道美深２日目、とうとう一日中本降りで雨が弱まることはありませんでした。
　「雨が小降りになったら走ろう」でしたが、小降りになるようなことはありませんでした。とうとう、ホテルの部屋で過ごす残念な一日になってしまいました。
　ところが、全然イヤではなかったし、むしろなぜか「楽しかった～」と思えていました。ここ美深の温泉はすごく気持ちがよくて、その気持ちのいい温泉に朝昼晩の３回も入ることができました。朝寝も昼寝もしました。気持ち良すぎ～の一日でした。雨がザアザア降っていても全然蒸し～っとしない爽やかさ。気温も20℃くらいで快適です。そんな北海道で２人だけでのんびり過ごすなんて初めてのことでした。いつかきっと、こんな日もあったなあと懐かしく思い出す日がくるのでしょう。
　明日は美深から千歳までバイクで走ります。250km以上走ります。雨が降ってもきっと楽しいはずです。

＜８月６日＞
　予想に反して朝は雨が降っていなかったので、お世話になった美深温泉を出てからしばらくは広大な大平原の中を今回初めて気持ちよく走りました。


「やっぱり北海道、いいわあ」の妻の声がインカムから聞こえてきます。
　美深市街で燃料補給、そして北海道らしくセイコーマートでお昼のおにぎりを調達しました。天気予報は今日も雨。北海道ツーリングらしさを味わう時間はそう長くは続きませんでした。士別でシールドに雨粒が当たるようになってきたのです。想定内のことなので、士別の知らない神社の前でバイクを停め、シューズカバーを着け、雨完全防備で千歳を目指しました。


　しとしとと降り続く雨のなか、道央道をひたすら南に向かいました。ただ、昨日のような大雨ではなかったので、順調にバイクを走らせることはできました。ありがたいことです。
　途中、砂川ハイウェイオアシスの屋根のある二輪車駐車場でおにぎりを食べ、札幌に近い野幌(のっぽろ)PAで一休み。混雑する札幌周辺だけはなぜか晴れていて、シールドもクリアーになり、走りやすい状態でバイクを進めることができ、ほっとしました。しかし、千歳に入ったらもやっぱり雨。仕方がありません。


　新千歳のバイク819で2台のレブルを返し、新千歳空港まで送っていただきました。


　手荷物やら面倒な検査を終えて指定された搭乗口へ行くと、えええぇ～、そんなぁ。17:05の中部空港行きが18:30に変更になっていました。カフェで美味しいパンとコーヒーで気持ちを癒やしたりして搭乗時刻を待ちました。


　その後さらに変更があり、出発したのは18時55分。なんだか急にどっと疲れた気がしました。
　中部空港に着いたら、予想外のあめ。しかも蒸し蒸し。エアコンの効いたクルマだから蒸し暑い雨もどうってことはありませんが、最後の最後まで雨にたたられたツーリングになりました。

　２泊3日の北海道弾丸ツーリングは３日とも雨。ヘルメットもグローブもシューズもべったんこになってしまいました。




　今回は大雨で走らないツーリングでした。もちろん消化不良ぎみなのは確かなのですが、なぜか想像よりはずっとおもしろいツーリングだったような気もしています。

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2023.8 北海道弾丸ツーリングの相棒、レブル250のインプレッション

　明後日４日金曜日から６日までまたまた２泊３日の北海道弾丸ツーリングに出かけます。先月は道東弾丸でしたから、今回は①新千歳（レンタルバイク）～美深、②美深～オロロンライン～宗谷岬～豊富温泉～美深、③美深～新千歳の道北方面の予定です。もちろん、天候等によって適当に変更すると思います。と言うか、天気、悪そうだし・・・。しかもまとまった雨って言ってる。どうなることやら。で、その時にレンタルするバイクが、僕も妻もホンダレブル250です。


　ここ数年、北海道レンタルバイク弾丸ツーリングでも、レブル250を利用することが多く、僕は３日×４回、妻は３日×６回と、レブルが夏の北海道の足になっています。
　理由は明白、足がべったり着くからです。レンタルの慣れないバイクに求めるのはやっぱり安心して乗れるということです。
　そこで、これまで北海道を走ったレブル250のインプレッションです。
　レブルに跨がってまず感じることは、シート高69cmという足つきの良さです。僕（169cm）も妻(158cm)も、両足べったりでしかも膝が曲がるほどです。メーター類を見ると、かなりシンプルですがそれなりにかっこ良いなと感じます。クルーザーデザインにマッチしています。
　エンジンをかけてみると単気筒らしいポコポコポコという音がして、アクセルを開くとそれがボボボーと僕たちが乗る２気筒(Z650RS/VTR250F）の音に近い音になり、心地良さも感じられます。


　気になるのは、ステップの位置がZ650RSやVTR250Fよりかなり前にあることです。クルーザーデザインなので仕方がないことなのですが、乗ってしばらくはステップの位置を探したり、チェンジの位置を探したりということもありました。ただ、膝を前にほぼ直角に曲げたお行儀のよい運転姿勢となって、安定感が感じられます。それに、長時間運転しても、疲れにくいライディングポジションだったように思いました。それに、ほとんど前傾姿勢にならないため、ゆったりと景色を楽しみながら走ることができました。しかし、身長の低い妻は、ハンドルが遠いと言っていましたから、少し前傾姿勢をとっていたようです。
　走り出してみると、トルクも十分でクルマの流れをリードするだけの加速はあります。ただ、動き出しにもっさり感があり、スポーツバイクと比べると物足りない気はしました。それも、スポーツバイクと比べるとということであり、必要十分なパワーは感じられました。それに、クルーザータイプのバイクとしての乗り味を楽しむことがレブルの良さであり、むしろ運転していてなんかいい気分で乗ることができたように思います。


　今回は高速道路を使うことはありませんでしたが、去年のレンタルバイクツーリングで千歳～剣淵士別間をひたすら走った時は、90km/h巡行くらいなら余裕の走りができました。もちろん100km/h区間を100km/hで走ることもできました。もともと高速走行は得意分野とは思えないバイクなので、流れに乗って走るのが楽しい乗り方かもしれません。
　それに、見かけによらずコーナーリングもヒラヒラ曲がり、太いタイヤでなんだか安心感も感じました。乗る前は太すぎる前輪の特性に不安も感じましたが、これがなんと安心感につながるのです。
　総合的に見て、高速をぶっ飛ばすようなことをしないで、また、あの形が好きなら、楽しいバイクライフを過ごすことができるバイクだと思いました。
　冒頭に書いたように８月４日からの北海道弾丸ツーリングでまた二人で北海道を走る予定です。もちろんレブルをチョイスしています。いつもレブルをチョイスするというｋとは、それだけ乗りやすいバイクということだと思っています。
　しかし、僕たちのお気に入りのバイクはやっぱりZ650RSとVTR250Fです。


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