鎌倉市長谷に「露座の大仏」、「鎌倉の大仏」、「長谷の大仏」として名高い浄土宗の寺院「大異山高徳院清浄泉寺」がある。創建年は不明、開基と開山はともに不詳である。本尊の阿弥陀如来像である大仏様は青銅製で高さは13.35m、お顔は2.35m、目が1m、耳の1.9m、総重量なんと121tという大きさと重さである。造立当初の像容を保ち、仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有している。この像を見ているとなんとも高貴で安らかな、そしてどっしりと何事にも動じない美しさが漂い、日本のギリシャ彫刻のような気品が溢れるお姿には誰もが魅せられる。両手は前で合せ親指と人差し指をそれぞれ接するように上品・上生という最高の位を示す姿をしている。人は誰しも「南無阿弥陀仏」という法然上人の教えがひしひしと伝わってくる寺域である。茨木の小学生が「座ってばかりいないで散歩にお出かけください」と作った大わらじが展示されている。(1505)








