台東区浅草に「しょうでんさま」と呼ばれている聖観音宗の寺院、浅草寺の子院のひとつ「本龍院待乳山聖天」はある。当寺は隅田川べりの待乳山という小高い丘にあり、595年9月に出現して龍が守護したと伝えられ、浅草寺の山号(金龍山)の由来にもなっている。創建は推古天皇3年(595)、本尊は歓喜天(聖天)・十一面観音である。当寺は浅草七福神のうち毘沙門天が祀られている。当山の紋章には「巾着」と「二股大根」(一月に大根まつり開催)が組み合わされている。堂内よく見ると大根がお供えされている。海抜9.5m、千坪に満たない小丘陵の待乳山は、鬱蒼とした木立に囲まれた優美な山姿で、かつては見晴らしよき山で江戸時代には文人墨客が訪れていたという。その名残りであろうか本堂の右側には美しい庭園造られている。(1205)

















