鎌倉市長谷に浄土宗系統の単立寺院で「長谷観音」の別称で知られる「海光山長谷寺」はある。創建(伝)は天平８年(736)、本尊は十一面観音(木造仏では日本最大)である。坂東三十三観音霊場第４番札所である。大和(奈良市)の長谷寺の開基「高道上人」を藤原房前が招請し開山。山門を潜ると池を配した四季の花々が咲くきれいな庭園が広がる。石段(参道)を上ると途中に「地蔵堂」、さらに左に進むと境内の右側から「稲荷社」、「鐘楼」、「阿弥陀堂」、ほぼ中央に「本堂＝観音堂」、本堂の左に「大黒堂」、「宝物館」、海光庵の前に「経蔵」がある。見晴らし台からは由比ガ浜、三浦半島、相模湾の眺望が広がる。大黒堂前にある藤棚には咲き始めた薄紫色の花が鈴のように垂れて風格漂う「本堂」を際立たせている。外国の人が多く参拝していたのには驚く。(1505)
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