横浜市神奈川区青木町に横浜開港当時は「イギリス士官宿舎」に充てられた真言宗智山派寺院「洲崎山普門寺」は鎮座している。鎮海権僧都(文治3年1187年寂)が開山となり創建。始祖弘法大師空海、大日如来観音菩薩を本尊とする。生麦事件を機に横浜にはイギリス軍とフランス軍が駐屯した。イギリス軍が駐屯したのは、山手の丘(現在の岩崎博物館から山手聖公会教会)といわれているが、その士官宿舎に充てられたのが近くにある「洲崎大神」、「大綱金刀比羅神社」の元別当寺であった「洲崎山普門寺」である。江戸後期には本堂、客殿、不動堂などの伽藍(建物)を有していた。寺号標(寺門)より入山すると正面に「本堂」、右に庫裏がある。境内には「六地蔵像」、「弘法大師碑」がある。当寺は東国八十八ヵ所霊場東国八十八ヵ所霊場21番である。(2304)




