町田市矢部町という相模原市の境界近くに位置し多摩丘陵地帯の南端に最も宮形式の整った神社といわれている「箭幹八幡宮」はある。創建は推古24年(616)全国の八幡さまの総本宮である九州「宇佐神宮」の御霊を勅命により勧請したと言われている。祭神は応神天皇と神功皇后。往古の鎌倉道に沿いに「一の鳥居」、そして「二の鳥居」他2つの鳥居、右手に「鐘楼」、左手に「神楽殿」、中央石段上には当社のシンボルとなっている入母屋造りで銅板葺き、正面は唐破風付、江戸時代末期作建築の朱塗「随神門」、「拝殿」、流造の形式、正面に唐破風をつけた総ケヤキ造り、一間社流れ造りの「覆殿 」を備えた「本殿」( 寛政6年-1794)の伽藍が建ち並ぶ。拝殿の前には「子育て獅子」がある。かつては小田原の北条氏の配下であった小山田氏一族の氏神として地域の総鎮守であった。4千坪の境内を有する荘厳さ漂う神域は矢竹が繁茂していたことからこの名が付き矢部の地名となったといわれる。(1607)
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