飛行機のことを広く浅く解説した本。見開き2ページパターンで歴史や原理、機体のしくみや航空会社のことなど様々なことを書いています。
飛行機の設計がかなりデリケートなことや主翼に付いているフラップやエルロン(補助翼)、スポイラ、尾翼が非常に重要な役割を果たしていることなどとても勉強になりました。フラップを拡げるだけで揚力が80%も大きくなって、乗客を乗せた状態ではフラップなしでは離陸できない(84~85頁)とか、垂直尾翼がないと飛行機はまっすぐ飛べなくてへたをするとコマのように回転しかねないとか(88頁)知りませんでした。旋回時のエルロンやスポイラの動きとか知ると、翼の上の席に当たったときは翼を眺めて楽しめそうです。
また、ふだん意識しませんが、航空機は低温(-数十度)低圧(0.2気圧)の中を高速で飛ぶわけですからかなり厳しい環境条件で、その中で経済性を追求するギリギリのラインを求められる設計・製造はかなり大変です。飛行機の構造試験では安全率を掛けた終局荷重で3秒持ちこたえることが求められるそうで、「航空機の場合、過剰な強度は重量の増加を招くので、規定どおりの荷重で壊れるのが最適な設計といえる」(138頁)だそうです。乗客としては、ちょっと複雑な気持ち。
新星出版社編集部編 新星出版社 2006年12月25日発行
飛行機の設計がかなりデリケートなことや主翼に付いているフラップやエルロン(補助翼)、スポイラ、尾翼が非常に重要な役割を果たしていることなどとても勉強になりました。フラップを拡げるだけで揚力が80%も大きくなって、乗客を乗せた状態ではフラップなしでは離陸できない(84~85頁)とか、垂直尾翼がないと飛行機はまっすぐ飛べなくてへたをするとコマのように回転しかねないとか(88頁)知りませんでした。旋回時のエルロンやスポイラの動きとか知ると、翼の上の席に当たったときは翼を眺めて楽しめそうです。
また、ふだん意識しませんが、航空機は低温(-数十度)低圧(0.2気圧)の中を高速で飛ぶわけですからかなり厳しい環境条件で、その中で経済性を追求するギリギリのラインを求められる設計・製造はかなり大変です。飛行機の構造試験では安全率を掛けた終局荷重で3秒持ちこたえることが求められるそうで、「航空機の場合、過剰な強度は重量の増加を招くので、規定どおりの荷重で壊れるのが最適な設計といえる」(138頁)だそうです。乗客としては、ちょっと複雑な気持ち。
新星出版社編集部編 新星出版社 2006年12月25日発行