大阪の調剤薬局の息子が代々伝わる精力剤のネット販売の成功からインターネットモールまで立ち上げて大成功し、他方追い落とされてその息子の誘拐をもくろんだ同級生のIT長者、誘拐を依頼された裏稼業の親玉、その経営する町金融の従業員、金主の暴力団組長などの栄枯盛衰というか末路を描いた小説。
成功しても浮かれずに、道楽としてではありますが、町の薬局で調剤を続ける親子の姿が心地よいところです。
この薬屋親子が一応は軸となると思うのですが、その成功もその後もわりと簡単にあっさり書かれています。他の人々の話がずっと続いて薬屋親子が忘れ去られている感じで群像劇っぽいところもあり、読んでいて今ひとつ焦点が定まらない感じもします。
一応それぞれに落ちは付けられていますが、書き込み不足の感があり、ごく軽い暇つぶしの読み物だと思います。
それにしても、大麻樹脂+生アヘン+オットセイのペニス+鹿の心臓+コウモリの燻製+冬虫夏草+エチルアルコールの強心剤(215~216ページ)って、効くんでしょうかねぇ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare1.gif)
松宮宏 PHP研究所 2009年4月6日発行
成功しても浮かれずに、道楽としてではありますが、町の薬局で調剤を続ける親子の姿が心地よいところです。
この薬屋親子が一応は軸となると思うのですが、その成功もその後もわりと簡単にあっさり書かれています。他の人々の話がずっと続いて薬屋親子が忘れ去られている感じで群像劇っぽいところもあり、読んでいて今ひとつ焦点が定まらない感じもします。
一応それぞれに落ちは付けられていますが、書き込み不足の感があり、ごく軽い暇つぶしの読み物だと思います。
それにしても、大麻樹脂+生アヘン+オットセイのペニス+鹿の心臓+コウモリの燻製+冬虫夏草+エチルアルコールの強心剤(215~216ページ)って、効くんでしょうかねぇ。
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松宮宏 PHP研究所 2009年4月6日発行