仲のよかった母親の死体を残して失踪し重要参考人として行方を追われている望月チエミを探して友人や恩師を訪ね歩く幼なじみのフリーライター神宮司みずほと関係者の共感と確執を描く青春ミステリー小説。
神宮司みずほが行方不明の望月チエミを追う長い長い(ページ数の8割近くを占める)第1章と短い第2章で構成されています。
ミステリーとしては強い緊迫感はなく、といってだれない程度には緊張感が維持されていて、手頃な読み物というところだと思います。
ストーリーよりも、登場する女性同士の互いにバカにしたり嫌う中でのさや当て、嫉妬、冷たさ、意地悪と、しかしそれでも良くも悪しくも維持される友情という人間関係の複雑さというか難しさの方が読まされる感じがしました。こういうことで驚いてしまうのは、女性に対する幻想を持ちすぎということなのかも知れませんけど。
タイトルの意味は最後に明かされますが、最後に持ってくるほどのネタだったかはちょっと。私自身は、このタイトルを見たとき、これは読んでおかねばと思って読んだのですが。なんせ、事務所の私の専用電話の番号なものですから。
辻村深月 講談社 2009年9月14日発行
神宮司みずほが行方不明の望月チエミを追う長い長い(ページ数の8割近くを占める)第1章と短い第2章で構成されています。
ミステリーとしては強い緊迫感はなく、といってだれない程度には緊張感が維持されていて、手頃な読み物というところだと思います。
ストーリーよりも、登場する女性同士の互いにバカにしたり嫌う中でのさや当て、嫉妬、冷たさ、意地悪と、しかしそれでも良くも悪しくも維持される友情という人間関係の複雑さというか難しさの方が読まされる感じがしました。こういうことで驚いてしまうのは、女性に対する幻想を持ちすぎということなのかも知れませんけど。
タイトルの意味は最後に明かされますが、最後に持ってくるほどのネタだったかはちょっと。私自身は、このタイトルを見たとき、これは読んでおかねばと思って読んだのですが。なんせ、事務所の私の専用電話の番号なものですから。
辻村深月 講談社 2009年9月14日発行