伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

人魚と過ごした夏

2023-08-12 21:41:53 | 小説
 小学生からシンクロナイズドスイミング改めアーティスティックスイミングを続ける神崎水葉から「アースイ」コンビで一緒にオリンピックに出ようと誘われ、小学5年生からともに伝統あるクラブ「大阪スイミングアカデミー」に移籍して水葉に引っ張られ激励されながら競技を続けてきた陣内茜が、高校2年生の5月に行われた日本選手権で失敗して足を引っ張りコーチに叱責されエリート新人の紗枝と接触して右足の小指を骨折してメンタルが落ち、同級生のビデオブロガー西島由愛と親しくなり…という青春小説。
 私の頭の中では今でもシンクロナイズドスイミングのままの「アーティスティックスイミング」の世界を知ることができるところに好奇心をそそられますが、同時にその技の描写が読んでもわからない専門用語(業界用語)続きでついて行けないのに困惑しました。
 個人的には、陣内茜の自宅の最寄り駅が千里中央駅で(62ページ。この本の描写からは茜の自宅がどの辺かは特定できないのですが)私が小学生から高校生まで過ごした地域が舞台になっている点と大阪弁に親近感を感じる本でした。

蓮見恭子 光文社 2023年6月30日発行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする