西洋絵画の油彩画(一部テンペラ・銅版画を含む)の名作を、ファン・アイク、ボッティチェルリ、レオナルド・ダ・ビンチ、ラファエルロ、デューラー、ベラスケス、レンブラント、プーサン、フェルメール、ワトー、ゴヤ、ドラクロワ、ターナー、クールベ、マネの15人の画家について1点+αを選んで解説した本。
1969年に書かれたものに図版をカラー化し、関連作品も掲載して、若干の加筆をしたというものなので、今の流行からすると選ばれるべき画家が選択されていないとか、採り上げる作品もちょっと違うかなという気もします(著者自身、「カラー版Ⅱ」のあとがきで、自分にとっての名画を一点選ぶとすれば、エドゥアール・マネの「フォリー・ベルジュールのバー」と答えたいとしているのに、この本の本文では、マネについては「オランピア」を採り上げ、「フォリー・ベルジュールのバー」は関連作品としてさえ触れられていません)が、オーソドックスな見方や評価を学べる本だと思います。
解説も、あぁこういうことに注目すべきだったのかとかこう見るべきだったのかという気づきがあり、また画家と作品への愛に満ちている感じがして好感が持てました。
高階秀爾 岩波新書 2023年5月19日発行(初版は1969年10月20日発行)
1969年に書かれたものに図版をカラー化し、関連作品も掲載して、若干の加筆をしたというものなので、今の流行からすると選ばれるべき画家が選択されていないとか、採り上げる作品もちょっと違うかなという気もします(著者自身、「カラー版Ⅱ」のあとがきで、自分にとっての名画を一点選ぶとすれば、エドゥアール・マネの「フォリー・ベルジュールのバー」と答えたいとしているのに、この本の本文では、マネについては「オランピア」を採り上げ、「フォリー・ベルジュールのバー」は関連作品としてさえ触れられていません)が、オーソドックスな見方や評価を学べる本だと思います。
解説も、あぁこういうことに注目すべきだったのかとかこう見るべきだったのかという気づきがあり、また画家と作品への愛に満ちている感じがして好感が持てました。
高階秀爾 岩波新書 2023年5月19日発行(初版は1969年10月20日発行)