外資系企業で21年間営業職を務めた著者が、「営業力があれば何にでもなれる。起業もできるし社長にもなれる。自分が歩みたい人生を自分でつくっていくことができる」(3ページ)というスタンスで、経験に基づいて営業について語った本。
営業とは「希望をつくり出し明るいイメージを体感させることが営業そのもの」(62ページ)と述べ、心を動かすデモとして、補聴器の販売で性能を語る(それでは他の製品と変わらないと評価され価格競争になるだけ)のではなく高齢者が孫を抱いてそこに一言「聞きたい声があるから」というフレーズを添えたポスターを挙げ(41ページ)、自分の事例をつくりそれを顧客に語ることが大事として(52~54ページ)自分がAudiの一流のセールスを受けてAudiQ5を買ってしまった経緯を語る(63~65ページ)流れは、読んでいてなるほどと感じました。
スキルについてより具体的に語る中盤以降は、著者の経験がチームセールスで比較的大きな企業に使用・活用が簡単とは言えず全社的な導入により巨額の商談に至る製品(ビジネス用ソフトウェア)を販売するという形態のため、そうでない営業には必ずしも当てはまらない印象があります。
6月31日という現世には存在しない日付が206~207ページと222ページで合計8回出てくるのですが、何か特別な意図があってのことなのでしょうか(そうは見えませんけど)。
遠藤公護 クロスメディア・パブリッシング 2023年12月1日発行
営業とは「希望をつくり出し明るいイメージを体感させることが営業そのもの」(62ページ)と述べ、心を動かすデモとして、補聴器の販売で性能を語る(それでは他の製品と変わらないと評価され価格競争になるだけ)のではなく高齢者が孫を抱いてそこに一言「聞きたい声があるから」というフレーズを添えたポスターを挙げ(41ページ)、自分の事例をつくりそれを顧客に語ることが大事として(52~54ページ)自分がAudiの一流のセールスを受けてAudiQ5を買ってしまった経緯を語る(63~65ページ)流れは、読んでいてなるほどと感じました。
スキルについてより具体的に語る中盤以降は、著者の経験がチームセールスで比較的大きな企業に使用・活用が簡単とは言えず全社的な導入により巨額の商談に至る製品(ビジネス用ソフトウェア)を販売するという形態のため、そうでない営業には必ずしも当てはまらない印象があります。
6月31日という現世には存在しない日付が206~207ページと222ページで合計8回出てくるのですが、何か特別な意図があってのことなのでしょうか(そうは見えませんけど)。
遠藤公護 クロスメディア・パブリッシング 2023年12月1日発行