警備員として商業施設の警備を担当している石村圭斗が、現在の32歳から33歳の1年を過ごす過程で、小学校の教師として1年生クラスの担任を務めていた28歳から29歳の1年を回顧するスタイルで、自分と他人との関わり方、仕事と個人の境界などを考え、自分の行動・思考パターンの変わらなさと変化・成長を意識する人生・お仕事小説。
ネグレクトされている子どもを見て、自分の小学生時を思い起こし、捨て置けずに仕事の領域を超えて関わってしまう不器用でお人好しである意味で破滅的な主人公の生き様に考えさせられ、それを味わう作品です。
自分が困っていることでそれしか考えられなくなり度を超えてすがりついてくる人、些細なことに気分を害して激しいクレームをつけて来る人への対応の仕方・距離の取り方は、悩ましいところです。教師でも警備員でも、さらには、たぶん今どきは多くの仕事で、そういう思いをしている人がいるのだろうと感じました。
小野寺史宜 双葉社 2023年2月25日発行
ネグレクトされている子どもを見て、自分の小学生時を思い起こし、捨て置けずに仕事の領域を超えて関わってしまう不器用でお人好しである意味で破滅的な主人公の生き様に考えさせられ、それを味わう作品です。
自分が困っていることでそれしか考えられなくなり度を超えてすがりついてくる人、些細なことに気分を害して激しいクレームをつけて来る人への対応の仕方・距離の取り方は、悩ましいところです。教師でも警備員でも、さらには、たぶん今どきは多くの仕事で、そういう思いをしている人がいるのだろうと感じました。
小野寺史宜 双葉社 2023年2月25日発行
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