亡父の残したかなりの財産で河内家の3兄弟夫婦が労せずに同居して暮らしている邸宅に次男と三男の妻たちの姉夫婦が同居することとなったところ、長男秀夫は妻の鮎子よりも次男の妻正子に思いを寄せて言い寄り、次男信義は妻正子よりも三男の妻洋子に思いを寄せて言い寄り、三男俊作は妻洋子よりも正子と洋子の姉である探偵小説家野上貞子に思いを寄せて言い寄り、鮎子は貞子の夫で警察官の野上丈助に懸想するという4組の夫婦の思いが乱れる八角関係が生じる中、次々と密室で関係者が死亡し、警察は不審に思いつつも密室で他人による殺害が不能である故に自殺と判断するというミステリー小説。
密室殺人ものとして十分に読めますが、印象としては、ミステリーよりも官能小説として読む方がふさわしいかもしれません。
八角関係の展開が終盤少し予想外に流れて行きますが、最後のオチを見てなるほどと思えるしくみです。そこに納得感があるかはさまざまでしょうけれども。
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覆面冠者 論創ノベルズ 2023年8月30日発行
「オール・ロマンス」(戦後すぐのいわゆるカストリ雑誌)連載
密室殺人ものとして十分に読めますが、印象としては、ミステリーよりも官能小説として読む方がふさわしいかもしれません。
八角関係の展開が終盤少し予想外に流れて行きますが、最後のオチを見てなるほどと思えるしくみです。そこに納得感があるかはさまざまでしょうけれども。
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覆面冠者 論創ノベルズ 2023年8月30日発行
「オール・ロマンス」(戦後すぐのいわゆるカストリ雑誌)連載
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