被災地の物資は、分配の問題がありまだまだ手薄なところもありながら、全体としては足りてきているように思われます。今から物資を送るのは、現地の要望を聞いてからにしましょう。携帯電話も少しずつつながるようになってきました。
近日中に、細かなニーズ調査と分配が進んでいくことと思われます。もちろん、消耗品などは、継続して供給していく必要があります。
併せて、今後避難者支援のレベルを徐々に上げていくことも検討を始めるべきだと考えます。
例えば、避難所でお酒を飲むなどということは遠慮すべきこと思われるでしょう。しかし、アルコールの力を借りて、胸の痛みを吐露し、涙を流すことによって少しでも気持ちが楽になるのならそれも必要なのではないか、被災者が遠慮して言い出せないことであるなら、受け入れる人々がそのような設定をすることもあっていいのではないか。避難所の一角に、「居酒屋コーナー」などの設置を試みてはどうでしょうか。
また、女性にとってのストレス解消の一つに「買い物」というのがあるでしょう。
所持金も店もない避難所で買い物を楽しむ方法として、例えば、援助物資をショップのように陳列して自分で選んでもらうというのはどうでしょうか。更に言えば、避難所通貨のようなものを発行し、全てが無料でありながら自らが選択して手に入れる仕組みができれば、買い物の喜びが味わえるのではないでしょうか。
要らない物の押しつけにもならないし、他人から物を与えられるという精神的な負担も軽減されるように思われます。
避難生活がいつまで続くのかみえない、長期化することが確実な状況に於いて、避難生活ではありながら通常の精神状態により近づけるための工夫がそろそろ必要になってくるのではないか、と思う次第です。