なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災27 同じ方向

2011年04月18日 22時23分01秒 | 東日本大震災

思うのですが、震災直後から今日まで、普段の何倍電話を掛け、電話を受けたでしょうか。また、新しい電話番号が増えたでしょうか。

安否確認だけではありません。

普段ほとんど用事のない、何年ぶり、何十年ぶりの人からも電話をもらったり、顔も思い出せないような人からも連絡がありました。

「何かがしたい」そういう話です。

「何が必要?」「何をすればいい?」「僕にできることは?」「何か手伝えることがあったら何でも言ってください」

思いました。

同じ方向を向いている人とは手がつなぎやすいということなのだと。そこに手があるから。

自分のことばかりを考えて、自分の方向ばかりを向いている人とは、方向が違うのでつながりにくいのだと。

非難も批判もするつもりはありませんし、すべきことでもありません。でも、いざというとき寂しくないのかな、と思います。

相手と向き合うという形は、相愛や対決の形ですね。

同じ方向を向いている形は、手をつなぎ、腕を組み、肩を抱く形なのだと分かりました。