旅日記「行雲流水」は、道中の思いを記録するために綴ってきたものだったが、寺で迎えてくれた親戚の人たちがそれを見て、それぞれ感想を書いてくれたので、寄せ書きのようにもなった。
待ちきれず出合うは最上川 本合海の山バック シャッター押す 笠原喜久男(伯父)
義道君完走おめでとう 笠原文子(叔母)
永い足あと水ぶくれあと ほんとうにごくろうさまでした 笠原千鶴(従姉妹)
千代八千代 是の日を待ちる 四月の十一日 高橋勇(伯父)
みんなでむかさりをまっているようでした すがたを見たら涙がでできました ほんとうにごくろうさまでした 高橋ケエノ(叔母)
長い間ごくろうさまでした 笠原ケエコ(叔母)
くる日待っていました 笠原八重子(叔母)
長い日々くるのを待ってた 笠原キクノ(祖母)
今日の日を記念して末長く幸せに頑張って下さい 笠原好一(伯父)
待ちかねた今日の日 重い荷物をやっとおろし 大きなため息をつく 母
次の日、台所の壁に日本地図が貼ってあるのを発見した。永平寺の所に黒い点が打ってあり「3月17日」と日付が書いてあった。次に電話をした金沢に点があり「3月20日」と書いて線で結ばれていた。同じように時々電話した所に点と日付があり最上までつながっていた。
自分は、道中を一人で歩いてきたつもりだったが、そうではなかった。母もそして父も、私と同じ距離を、重い荷物を背負って歩いてきてくれたこと知った。
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