
さらに「1.名品たち」のコーナーでは、菅井汲「La lune(月)」(1954)が印象に残った。渡仏して二年後の作品である。私はくすんだ色彩と黒が主体の初期の作品の方が好きである。そんな私の好みにびったりの作品。

次に難波田龍起の「不思議な国の人々B」(1985)。靉光や松本俊介と交流があり名を知った。あまり作品に接する機会が無いので全体像がわからない。しかしこの絵はどこかで見た記憶がある。「不思議な国」は無論この日本のことをさすと思われる。どこか疎外感と違和感を持ち続けている画家の心象風景として理解した。私はこのような絵に惹かれることが多い。

末松正樹の「群像」(1960)。私は不勉強で初めて名を知ったが、この「群像」は上の難波田龍起に描かれた群像とどこかで共通するような視点を感じた。ネットで調べてみると司修著『戦争と美術と人間 末松正樹の二つのフランス』という著作が目に触れた。ドイツ占領下のフランスにいてスペイン脱出を図りドイツ軍の俘虜体験があるとのことである。是非とも目を通したいと感じた。高価な本のようで、図書館で借りるしかないようだ。

「2.新潟に息づく作家たち」のコーナーでは、まず佐藤哲三の作品を探した。2点展示されていた。1点は「原野」(1951)という晩年の作品。このブログでは以前に最晩年というか遺作のようでもある「みぞれ」や「帰路」を取り上げたことがある。そこに共通するほのかな朱色が空に現われている。2004年に神奈川県立近代美術館鎌倉で開催された佐藤哲三展の図録をひっぱり出して来た。その時この原野と同じ題で他に2点が展示されていた。他の2点はこのほのかな朱色が無く、この作品が完成形のように見える。1954年に44歳で亡くなった佐藤哲三の晩年のこの朱色はとても印象的である。そしてタモノキといわれているらしいが、次第に大きくなっていく。「みぞれ」や「帰路」に至る一連の風景画の起点のように思える。
〈参考 「帰路」(1954)2点、および「みぞれ」(1953)〉



1930年代にも似たような風景を描いた作品もあるが、晩年の一連の作品の方が私の頭を占領してしまう。この絵に再会できただけでも本日の収穫であった。

佐藤哲三のもう1点は1935年の「静物」。柿を描いた作品が多いので2004年の時も見たのかと思ったが図録には載っていなかった。描かれているのは洋梨と柿は明確にわかる。右端と左端にあるのは玉ねぎだろうか。形の不揃いの柿の質感がいいと思う。
雨の音で目が覚めたのが2時45分。その途端に枕元に置いてあるスマホの振動音。目を細めながら明るい画面を操作すると、横浜市から「豪雨お知らせ情報」が届いた。「これから一時間以内に豪雨が予想される」とのこと。さらに詳しい予想を見ると10分から20分後がピークらしい。「1時間」と「10分後」というのは随分差があるとブツブツ言いながら雨音を聴いていたら3時位が確かに一番強い降りだったようだ。3時15分現在は雨の音は小さくなってきた。
すっかり目が覚めてしまったので、のこのこと起き出してパソコンを起動。横浜市の「レインアイよこはま」を見てみると1時間あたり20ミリを超える雨の区域はすでに埼玉県南部に北上している。神奈川県の雨は間もなく上がりそうである。
昨日は同じ講座を受講している友人に誘われるまま飲みに行ってしまった。こう書くといかにも自分は悪くない、誘った友人が悪いのだというふうになるが、誘われてニコニコしていたのは間違いはない。そして二人で焼酎の4合瓶を空にしてしまった。気持ちよく帰宅して風呂にも入らず、そのまま寝てしまった。
目黒区美術館の感想の「その2」を書こうという決意は、飲んでいるうちにいつの間にか忘れてしまっていた。しかも会計を頼むと二人で4000円しなかった。その値段を聞いてさらにとても幸せな気分になった。単純なものである。駅を出ると小雨が降っていたがそのまま歩いて帰った。そして雨の音で1時間前に目が覚めるまでまったく記憶が無い。
ここまで書いたところで、再び瞼が重くなってきた。これから風呂を沸かし直したり、シャワーを浴びると音がうるさい。近所迷惑になりそうなので、再度寝るしかない。本日は休肝日にしないといけないようだ。
すっかり目が覚めてしまったので、のこのこと起き出してパソコンを起動。横浜市の「レインアイよこはま」を見てみると1時間あたり20ミリを超える雨の区域はすでに埼玉県南部に北上している。神奈川県の雨は間もなく上がりそうである。
昨日は同じ講座を受講している友人に誘われるまま飲みに行ってしまった。こう書くといかにも自分は悪くない、誘った友人が悪いのだというふうになるが、誘われてニコニコしていたのは間違いはない。そして二人で焼酎の4合瓶を空にしてしまった。気持ちよく帰宅して風呂にも入らず、そのまま寝てしまった。
目黒区美術館の感想の「その2」を書こうという決意は、飲んでいるうちにいつの間にか忘れてしまっていた。しかも会計を頼むと二人で4000円しなかった。その値段を聞いてさらにとても幸せな気分になった。単純なものである。駅を出ると小雨が降っていたがそのまま歩いて帰った。そして雨の音で1時間前に目が覚めるまでまったく記憶が無い。
ここまで書いたところで、再び瞼が重くなってきた。これから風呂を沸かし直したり、シャワーを浴びると音がうるさい。近所迷惑になりそうなので、再度寝るしかない。本日は休肝日にしないといけないようだ。