ブラームスが5番目の交響曲を構想したものの、日の目を見ることが出来ず、結果としてこの弦楽五重奏曲第2番が出来たといわれているらしい。ブラームスの死の7年前にこの曲を仕上げて作曲の筆を折る決意をしたとも言われている。しかし翌年以降クラリネットの名手リヒャルト・ミュールフェルトと出会い、クラリネット三重奏曲、五重奏曲、クラリネットソナタ2曲の室内楽曲を作曲している。
交響曲を構想した結果としてこの五重奏曲が出来たのだというのが正しいとして、再度この曲を聴くと、第1、第4楽章は確かに大きな編成の曲のような厚みのある音に聞こえてくる。
特に第1楽章の出だしなどはオーケストレーションされればなかなか雄大な曲の出だしに聞こえる。ビオラを重用しているので主観的な感想かと思うが、とても音に厚みがあると思う。しかし第2楽章の出だし部分は静かな曲想で、私拙い頭脳ではオーケストレーションされたら冗長に聴こえてしまいそうである。室内楽だから緊張感が持続するのではないかと思ってしまう。第3楽章も同じだ。悲哀に満ちたこのワルツは室内楽で聴くに限る。
第4楽章は多彩な楽器で聴いてみたい気はする。実は私はこの第4楽章は何か現代の曲に通じるような気分を味わえると思っている。従来のブラームスとはちょっと違う、新しさ、現代の感覚をくすぐられるような気がする。
後に書かれたクラリネットの4つの室内楽曲の方は以前のブラームスの延長上に聴くことが出来るが、この弦楽五重奏曲第2番はちょっと異質に聴こえるのは私だけだろうか。
交響曲を構想した結果としてこの五重奏曲が出来たのだというのが正しいとして、再度この曲を聴くと、第1、第4楽章は確かに大きな編成の曲のような厚みのある音に聞こえてくる。
特に第1楽章の出だしなどはオーケストレーションされればなかなか雄大な曲の出だしに聞こえる。ビオラを重用しているので主観的な感想かと思うが、とても音に厚みがあると思う。しかし第2楽章の出だし部分は静かな曲想で、私拙い頭脳ではオーケストレーションされたら冗長に聴こえてしまいそうである。室内楽だから緊張感が持続するのではないかと思ってしまう。第3楽章も同じだ。悲哀に満ちたこのワルツは室内楽で聴くに限る。
第4楽章は多彩な楽器で聴いてみたい気はする。実は私はこの第4楽章は何か現代の曲に通じるような気分を味わえると思っている。従来のブラームスとはちょっと違う、新しさ、現代の感覚をくすぐられるような気がする。
後に書かれたクラリネットの4つの室内楽曲の方は以前のブラームスの延長上に聴くことが出来るが、この弦楽五重奏曲第2番はちょっと異質に聴こえるのは私だけだろうか。