★青空を海に広げて十二月 伊藤通明
みなとみらい地区にある本日の講座の会場からは横浜港の景色を見おろすことができる。冬の青空は海の青、向かい側の高層ビルの窓に映る両方の青、いづれもが抜けるような青として目に痛いくらいである。
低い位置から見る港、高層ビルの高さから見下ろす港、視点によってこんなにも見え方に違いがあるのかと、いつも驚く。そういえば、山下公園から見る港と、港の見える丘公園から見る港では司会の広がり具合に大きな差があることは体感している。だが、真下が切れ落ちる高層ビルからの視点では、そのおおらかな広がり具合はあまり感じない。「見おろす」という感じが、視界の広がりを妨げているのだと思う。さらに上空の空の広がりは高層ビルからはあまり感じない。
こうして文章に綴ってみると、港を見る視点の違いに自覚的になる。人間の眼の高さで見る港と空、狭い高層ビルの一室から見る港と空の表情、小高い丘から見る視点‥、これをじっくりと解析すると面白い。
今度そんな問題意識をもって、じっくりと景色を観察してみることにした。
みなとみらい地区にある本日の講座の会場からは横浜港の景色を見おろすことができる。冬の青空は海の青、向かい側の高層ビルの窓に映る両方の青、いづれもが抜けるような青として目に痛いくらいである。
低い位置から見る港、高層ビルの高さから見下ろす港、視点によってこんなにも見え方に違いがあるのかと、いつも驚く。そういえば、山下公園から見る港と、港の見える丘公園から見る港では司会の広がり具合に大きな差があることは体感している。だが、真下が切れ落ちる高層ビルからの視点では、そのおおらかな広がり具合はあまり感じない。「見おろす」という感じが、視界の広がりを妨げているのだと思う。さらに上空の空の広がりは高層ビルからはあまり感じない。
こうして文章に綴ってみると、港を見る視点の違いに自覚的になる。人間の眼の高さで見る港と空、狭い高層ビルの一室から見る港と空の表情、小高い丘から見る視点‥、これをじっくりと解析すると面白い。
今度そんな問題意識をもって、じっくりと景色を観察してみることにした。