Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

加藤楸邨の句集「起伏」から

2020年05月18日 23時22分47秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 加藤楸邨の第7句集「起伏」から。「起伏」は1948年1月から1949年6月までの句を収める。楸邨44歳である。
 私の好きな句は次の18句である。

★野の起伏ただ春寒き四十代
★元旦の機罐車とまり大きな黒
★寒に入る石を掴みて一樹根
★鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
★蜘蛛の子の湧くがごとくに親を捨つ
★紙屑のごとくに死んで法師蝉
★朝の柿潮のごとく朱が満ち来
★壁越しに病問ひあふ秋の風
★あきらめて鰤のごとくに横たはる
★貨車押して片目は枯野見つつあり
★灯の街をより大いなる枯野が巻く
★今もなほ骨還りつく枯葎
★雪夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び
★ひぐれの枯野もう誰の来るあてもなし
★こがらしやしかとくひあふ連結器
★野の中の何に口あき寒鴉
★何か待つごとく冬枯れ音もなし
★労働祭屋根の果には太き煙

 「鮟鱇」の第4句、「朱が満ち来」る第7句は有名な句である。私には第12句の「骨還りつく」、第16句の「口あき寒鴉」も印象深い。

 


またも雨の一日

2020年05月18日 22時00分58秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 朝出かけたときは途中から雨が降り始め、組合の会館に着いたときは本降りになっていた。仕事が終わり、会館を出たときは雨は上がっており、帰宅したときもふっていなかった。
 本日はもう降ることはないと勝手に思い込んでしまった。夜のウォーキングに出ようとしたら残念ながら雨。
 初夏というよりもすでに梅雨入りしたような気分である。

★走り梅雨山の匂ひを近うせり      岩田沙悟浄
★寢る前の窓に顔出す走り梅雨      岡本 眸
★走り梅雨ほどの濡れ衣なりしかな    坂本京子


会議&作業は無事終了

2020年05月18日 20時34分12秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日は午前中から午後にかけて二つの会議とメール作業。10時に資料の印刷やメール作業のための諸準備を開始した。全部が終了したのが15時半過ぎ。結局昼食は食べそこなった。
 1100部に6種類の文書を入れる作業はいつものことながら、集中力が必要である。さいわいにもこのような状況下にもかかわらず、30人ほどが集まってくれた。会議の定足数も超えた。とてもありがたい会である。
 終了後、ひさしぶりに10人ほどで近くのいつもの店で飲み会。明日から入院・手術する人も参加。
 実に何か月かぶりに市営地下鉄に乗車して帰宅。本来ならばラッシュアワーの刻限であったが、人はまばら。ターミナル駅でも、座席は一人おきに座る程度。

 問題は、夕食は家で食べると宣言していたにもかかわらず、飲み会で十分に食べてしまったこと。