近くの私鉄の駅の周辺の店では、2~3週間ほど前に不織布マスクを店頭やリヤカーで幟を立てて販売していた。 50枚入り一箱で、3500円(税抜きだから実際は3850円)。ところが昨日は税込みで2000円で店の前に並べてあった。半値近くに暴落している。
しかも購入している人の姿はない。机の上に積んであるだけで、だれも見向きもしない。
こういうのが「買占め」てあったものを放出しているというのであろう。多分年寄りが心配で買いだめした品物とは違うと思われる。まだまだ値段は下がりそうである。
そして今は、夏でも暑苦しくない、という製品まで出てきている。
政府はこれはアベノマスクの効果だ、とうそぶいているという。すでに購入してしまったものを政府としては納品業者に返すことは出来ないかもしれないが、せめて配布は止めて配送費くらいは節約してもらいたいものである。違約金が発生しても節約できる金額は厖大と思われる。しかも「目視による点検」を納入業者ではなく別業者に請け負わせているという、あまりの無駄遣いに呆れるばかりである。
製品の質に責任を持つのは、納入業者である。発注した側がなぜこんな支出をしなくてはいけないのだろうか。基本的な商習慣が理解できていない官邸である。会計検査で当然指摘されるのではないか。それができないなら不適切支出として告発できるのではないか、と思う。
神奈川県では10万円の支給も、「アベノマスク」の配布もまだである。「緊急事態宣言」が解除されてもまったく支給と配布の見通しがたっていない。これもまた呆れるばかりである。
さらに埼玉県深谷市のある中学校では「アベノマスク」という表現で、生徒に着用を義務付ける文書を配布したという二重に信じられないニュースが流れてきた。
他の自治体や学校でも行われた可能性があるのではないか。
どこまでも日本の政治と行政と教育は壊れていくのであろうか。そしてこの混乱の時期に4月入学を9月入学へ制度変更を影響や具体的な実施策なしに思い付きのように言い出す政治家まで出てきて、マスコミが持ち上げている。
こんな政治家や政府と付き会いたくないものである。建て直すにははやく退陣してもらわなくてはならない、と切に思う。