「定家明月記私抄」の「明月蒼然、定家十九歳」の項を読了。10ページに満たない項ごとに章立てのようにしており、読む分には短く一区切りで助かる。
1180(治承四)年、定家19歳。この年鴨長明26歳、九条兼実は31歳。4月29日の旋風ないし竜巻被害の記述について三者三葉の記述を比較している。
しかし違いの指摘そのものが、「私は地位が意識を決定するとも決定的に思いはしないけれども、同一の事態に対する反応の差異を見ることは、こういうものを読み進めるについての面白味の一つである」という指摘でとどまっている。
とどまっている、と批判的に書いても、では私がこの三者三葉の反応・記述について詳細に記述する能力はないし、そこにこだわる続けることに何か重大な意味付与が出来るとも思えない。
朝から組合の退職者会の事務作業。30周年記念誌の編集作業である。新聞と違ってA4で40ページの紙面の構成を考えている。先月の編集委員会でページ毎のおおよその割り振りは決定済み。
全部自分でつくるのではなく、原稿を印刷会社に送信して割り付けなどすべてお願いするのであるが、おおよその割り付けまでは指定しておきたい。9月の編集委員会までに一応の形をつくってイメージの共有をしたい。原稿締切は12月末なのでまだ時間はたっぷりある。
小さなリーフレットなど自分で印刷して配布するものは、全部自分でこなして来たけれど。1500部近い発行の機関誌は初めて。
午後からは雨も上がっているので、買い物の荷物運びを命じられた。