ブラームスの管弦楽曲が聴きたくなり、ピアノ協奏曲第1番を選んでみた。USB接続のスピーカー(13W×2)では出力不足が否めないが、ステレオ装置のアンプが壊れて、買い替えができないでいるので、やむを得ない。いつになったら購入できるのか、心もとない状況である。
この曲の冒頭のオーケストラの咆哮に近い強奏では音はつぶれてしまうが、弱奏ならば特に支障はないだけでなく、それなりの音の伸びや奥行きを感じる。贅沢を言ってはいけない。
実に久しぶりにこの曲を聴いている。ピアノにいろいろな表情を求めていることがわかる曲である。ピアノはクリスティアン・ツィマーマン、バースタイン指揮のウィーンフィルの演奏。
もともとブラームスの第4番のシンフォニーとヴァイオリン協奏曲は気に入っていた。学生時代、友人がブラームスはビアノの表現の幅を広げた作曲家として重要と言っていた。どう意味でそういったのかはわからないが、当時はそれをそのまま信じ、それ以来ブラームスのピアノ曲に注目するようになった。そのとっかかりの曲のひとつでもある。ピアノの特性や演奏法などわからない私だが、聴いているうちに虜になった。