昨日までに新潮社の広報誌「波」2月号に目を通した。読んだのは、次の諸編。
・脳は「昔のままの世界にいる」 池上 彰
・ゼロ地点の音楽 岡田暁生×片山杜秀
名前は知っているが、「ゴジラ」のテーマ曲以外の作品に接した記憶のない伊福部昭について、初めて少しだけ知ることが出来た。
・赤川次郎の手強さ 藤田香織
・カミュ論 内田 樹
これについては記述済み。
・家守奇譚 梨木果歩・近藤ようこ
・「嘘! 可愛い!」の世界 種村弘
・「歌人・西行」の文化史上の意義
ビーター・J・マクミラン
・荷風の昭和 川本三郎
「戦前と戦後との間には、昔を知る者には大きな断絶がある。国の仕組みが大きく変わっただけではない。土地が、風景が変わってしまった。アイデンティティが過去との記憶のつながりによって保たれているとすれば、荷風のアイデンティティは戦争によって大きく断たれたといっていい。いわば、自分が自分でなくなってゆく。」