目をつけていた喫茶店でノンビリと読書タイムをと思っていたら、明日までお休み、との看板がぶら下がっていた。ということで、急きょ傍にあるチェーン店の喫茶店で読書タイム。神奈川大学の生協で購入した2冊の本を交互に読みながら読んだ。さいわいにも寝入ってしまうことはなかった。
「中原中也」(佐々木幹朗、岩波書店)はこの書き出しがとても気に入った。
「一人の詩人が最初の詩集を出そうとするとき、初めて見えてくるものがある。どの詩篇を収録するのか、どのように構成するのか、と悩む編集作業のとき、作者はまず最初に、一冊の詩集がたんに詩篇の集積場所ではないし、過去の詩篇を記録するだけの場所でもない、ということを知る。‥印刷と製本を終えて、詩集が一冊の本のかたちになったとき、詩篇群は編集作業のときよりも、もっと鮮明に他人の顔をして作業の前に姿を現す。これらの詩は誰が書いたのか、と作者に問いかけてくるのだ。」
なかなかいい書き出しに、期待感が増した。どんな中原中也像が提示されるのだろうか。期待できそうである。
「中原中也」(佐々木幹朗、岩波書店)はこの書き出しがとても気に入った。
「一人の詩人が最初の詩集を出そうとするとき、初めて見えてくるものがある。どの詩篇を収録するのか、どのように構成するのか、と悩む編集作業のとき、作者はまず最初に、一冊の詩集がたんに詩篇の集積場所ではないし、過去の詩篇を記録するだけの場所でもない、ということを知る。‥印刷と製本を終えて、詩集が一冊の本のかたちになったとき、詩篇群は編集作業のときよりも、もっと鮮明に他人の顔をして作業の前に姿を現す。これらの詩は誰が書いたのか、と作者に問いかけてくるのだ。」
なかなかいい書き出しに、期待感が増した。どんな中原中也像が提示されるのだろうか。期待できそうである。