「ゴッホとゴーギャン 近代絵画の軌跡」(木村泰司、ちくま新書)を読み終わった。伝記的な記述も多い後期印象派の人物を中心とした解説書ともいうべき内容であった。
伝記的な記述については、かなりの部分は私にとっては既知であったが、エピソードとして知っていてもつながっていない部分をつなげてくれたという点ではありがたい記述が多かった。
また後期印象派、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンの位置づけについてもあらためて整理できた。
「後期印象派が探求した造形性は20世紀初頭の画家たちへと継承され、フォーヴィスムやキュビスムとして発展しただけでなく、より純粋に造形性を重視する近代絵画もしくはモダニズム(近代主義)の時代へと美術の流れを導いた。物語性(主題性)が最重要視されてきた西洋絵画の方向性が、後期印象派の造形上の探求によって大きく変換し、個人の画家たちの独自の造形性の探求が重視される20世紀美術が展開されるようになった‥。」(終章「近代絵画の時代へ)
「象徴主義や表現主義といった「主義(イズム)が国境や国籍を超えた運動となって展開していった‥。「芸術家」としての個人的な主義主張として20世紀美術を発展させていく‥。」(終章「近代絵画の時代へ)
太陽が顔を出していたので外に出てバス停に向かった。北の空が異様に暗く、不安を感じた瞬間にポツリポツリと降り始めた。そのままバス停に着くと同時にバスが到着。次のバス停までのあいだに土砂降りとなり、雷もなり始めた。その間わずか1分ほど。
この区域の夏祭りの山車や子ども神輿が練り出す直前の準備をしていた。例年この時期で毎年雨に祟られる祭りであるが、今年もまた降られてしまったようだ。
横浜駅の手前で降りて少し歩こうとしたが諦めて横浜駅まで乗車。換気のために開けてある窓も雨が吹き込み、閉めざるを得なかった。しかしわずか20分後、横浜駅に着いた頃には小ぶりになり、再び太陽が顔を出していた。
レインアイよこはまによると時間雨量80ミリを越す猛烈な雨の区域が、横浜市域を北から南へ速いスピードで移動していた。短時間で通過したため、土地の低い横浜駅界隈も冠水の被害はなかったようだ。
帰りは雨に濡れたフラワー緑道を顔を出した夕日を浴びながらゆっくり歩いた。
17時ころから時折り雨がばらつき始めた。つい先ほどからベランダ側の号棟の屋上からつながっている雨水排水管から雨水の流れる音がし始めた。予報通り21時から本降りとなる模様。雷注意報は解除になった。
17時半ころ、とても眠くなりベッドで横になったら20時半近くまでほぼ3時間熟睡してしまった。夕食時間になっても心地よさそうな寝息を立てているので、起こすのにしのびなかったとのことであった。
いつも夕食時に飲むレギュラー缶のビールも半分しか飲めなかった。本日は早めに就寝としたほうが体には良いようだ。
特に疲れがたまっていたという自覚はなかった。体が休みたかったということは、無自覚なまま疲労がたまっていたのであろう。
ベニバナ(紅花)を農協の直売店で手に入れて来たとのこと。久しぶりに紅花を見た。初めて見たのは学生のころに山形を旅行してたまたま目にした。その次には佐賀の吉野ケ里遺跡にて見た。記念館だったか、その横に当時の生活を復元する一環として紅花を栽培していた。見学した2013年頃のこと。初めてじっくりと観察した。花はほとんど萎れかかっていた時期であった。
東北地方でしか栽培できないと思いこんでいたが、吉野ケ里遺跡が形成された時にも染料として栽培されていたことを初めてしった。何とも恥ずかしい話である。そして吉野ケ里遺跡で初めての蕾のところの棘の状態や、葉っぱが想像以上に硬いことを知った。棘のことは文献や小説などで知っていたが、葉っぱの硬さについてはその時に知った。
しかしこの黄色に近いオレンジの色合いは魅力的である。そうして染料の茜色がこの花から取れるというのも不思議である。あの染料の色合いは、さまざまな表情を見せる不思議な色合いでもある。
朝からどんよりとした天気。天気予報では午後は晴れ間もあるようになっているのだが、太陽の顔はまったく見えない。
本日は、退職者会の友人がホタルを見る会を企画してくれた。ホタルを見ることを口実に飲み会、という声も聞こえてくる会である。それでいいのだが、しかし昨日は少々深酒をしたこともあり、参加は遠慮した。せっかく誘ってくれたのだが、申し訳ないことである。
明日は晴れて気温も25℃を越すらしい。とりあえず明日の予定は今のところない。
最近頻尿なのではないか、ということが気になり始めた。さらに尿意を催してから、我慢できなくなるまでの時間が極端に短くなってきた気がしている。友人たちからは「歳のせい」と言われてもいたり、過活動膀胱と友人が診断された経験などを踏まえ、本日、友人の勧める病院に行ってきた。
排尿前後の腎臓・膀胱・前立腺の超音波検査、ならびに前立腺触診、血液中の腫瘍マーカーによる前立腺がん検査のための採血をおこなった。
超音波検査、触診結果はすぐに告げられ、問題はなく、心配はない、前立腺の肥大は少しだけで年齢の割に肥大は小さい、と言われた。さらい排尿後の尿の残量も少なく問題はないとのこと。しかし一応頻尿が改善するかもしれないので、服薬で2週間様子を見る、といわれ、薬を処方された。血液検査の結果は2週間の服薬が終了した時点での再診時に教えてくれるともいわれた。
特に異常なしと言われ、ホッとしたものの、50代に比べて排尿の間隔がかなり短くなったこと、我慢することのつらさなどは解消されていない。この薬でどのように改善するのか、なんとなく心もとない。
検査と診断と薬の処方であわせて4000円ほどかかった。
昼直前に整形外科でリハビリの施術を受けてから、病院の近くで妻と昼食。妻は自転車で買い物、私は杖を突いて横浜駅まで出向いた。特に予定があったわけではないが、喫茶店で短時間だが読書タイム。「ゴッホとゴーギャン 近代絵画の軌跡」を少しばかり読んだ。
15時過ぎに24.1℃となったとのこと。喫茶店での読書に飽き、コーヒーを飲み終わって、横浜駅そばをあるいていたときである。雲が切れ、温かい陽射しがあった。25℃を超えたように思えた。
久しぶりに横浜駅の東口と西口のあいだを人ごみを避けて往復してみた。杖を突いていたのでゆっくり、のんびりの歩行。久しぶりの陽射しを浴びての歩行は気持ちがよかった。
しかし夕方にバスに乗った時は雲が全天を覆ってしまっていた。
予報が外れて、午後からは晴れ間が広まった。最高気温も13時過ぎに21℃近くまで上昇したとのこと。体感としてはもっと高い気温に思えた。
久しぶりに中華街に出向いて知人と初めてのお店に入った。珍しいメニューがあったが、本日は売り切れ、とのことでごく普通のものを注文。私はハイボールを2杯。とても楽しい時間を過ごすことが出来た。
中華街の人出は平日にしては多かったように思う。二次会は関内の駅前でホッピーを2杯ほど。十分に酔いが回った。
明日は正午前に整形外科でリハビリ。夜は退職者会の催しがあるが、私は本日外飲みをしたので、不参加。
雨は降ってはいないが、今にも降り出しそうな気配が続いている。レインアイよこはまの画面を見ると、横浜市域で雨の区域は表示されていない。号棟と号棟のあいだからみなとみらい地区の一部が少しだけのぞける。高いビルが靄の向こうに隠れている。
先ほど傘をさして歩いている人がいた。霧雨のような雨がときおり通り過ぎているようだ。本日はこのような天気が続くのであろうか。
これより外出。傘はリュックに、杖を手に出かけることにした。