Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

フラワー緑道

2022年09月25日 20時20分51秒 | 山行・旅行・散策

      

 本日は快晴。湿度も低くさわやか。久しぶりに洗濯物も気持ちよく乾いたようだ。私は久しぶりにフラワー緑道まで出かけてみた。
 歩いて行こうと思ったが、本日は杖を突かずに歩く練習をしたくて、バスにて近くのバス停まで行くつもりだった。しかしバスで座席に座ってボーッとしているうちに途中下車を忘れて横浜駅まで行ってしまった。
 バス停二つを歩いてもどり、強い日差しに汗ばみながら幾枚かシャッターを押してみた。

 帰りは再びバスに乗って横浜駅まで。オフィス街にある安い喫茶店はそれほどの混雑ではなく、多少の読書が出来た。「「海の民」の日本神話」の第5章を少々。

 帰宅してみると歩いた歩数は7000歩ほど。杖は突かなかったが、やはりゆっくり歩き、しかも階段の昇り降りは数段でも手摺りのお世話にならないと無理であった。本日は太腿と脹脛の筋肉の凝りをほぐすように、風呂の中でのマッサージと湿布薬のお世話にならざるを得ない。


何事もなく、何事もなさず

2022年09月24日 21時51分51秒 | 天気と自然災害

 本日は台風15号のもたらす雨に気を取られているうちに、何となく時間が過ぎてしまった。

 結局何事も無く一日が過ぎ、そして何事も為さなかった日となった。

 頭もあまり回転しなかったようだ。無為の一日、それもまた休養日ということで納得したい。本日はこれにて終了。


避難指示解除

2022年09月24日 21時24分42秒 | 天気と自然災害

 横浜市南部に出ていた「土砂災害警戒情報」は15時半前に解除となり、各区からも16時過ぎまでには「避難指示」解除のメールが配信された。
 午後からはほとんど雨は降らずに推移した。現在は「大雨・強風・雷注意報」が継続して発令されている。
 温帯低気圧に変わった台風15号は、18時には房総半島の南端を掠めて去った。降っていなかった雨が、弱い雨となり、その区域が現在は北東から南西に移動している。これまでは南から北に移動していたのだが、低気圧が東の海上に去った証しでもある。
 明日も北よりの風が続くようだが、晴れるので気温は28℃まであがるとの予報になっている。

 静岡県以西では今回は被害もかなり出たようで、お見舞い申し上げたい。個人的には橋の橋脚の崩壊には驚いている。詳しく知りたい。
 そして「土砂災害警戒情報」が出たときは、横浜でも被害が出るのではないか、と心配になった。さいわい横浜市域では被害は出ていないようである。


土砂災害警戒情報と避難指示

2022年09月24日 15時06分35秒 | 天気と自然災害

 昨晩日付が変わるころから2度ほど猛烈な雨が降ってきたのを記憶している。雨の音で眠りが浅かった。
 スマホでレインアイよこはまを見ると、時間雨量換算で上限80ミリの雨が通過していた。80ミリ以上の区域は湾岸区域で短時間出現していた。
 寝付いた時刻はわからないが、起床時には雨は小降りになっていた。朝の段階で強風注意報が加わり、現在は大雨(土砂災害)警報、洪水・強風・雷注意報が出ている。現在は雨は降っていないが、伊豆半島には猛烈な雨の区域があり、北北東に進んでおり、横浜市域もこれに覆われそうである。

 横浜市の南部に12時前に「土砂災害警戒情報」が出て、南部の各区で土砂災害の危険区域に避難指示が出た。さいわいにも私の住んでいる区域は避難指示の対象外である。
 雨は小康状態で、レインアイよこはまの画面を見ても、横浜市域ではほとんどが降っていない。降っていても小雨、霧雨程度のようだ。

 このまま台風が過ぎ去ってくれるといいのだが。静岡県以西では被害も出ているようなので、油断は出来ない。


台風15号

2022年09月23日 22時54分51秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 横浜市域では20時過ぎに注意報から大雨(土砂災害)警報に切り替わった。雷注意報はそのまま。17時半くらいから本降りの雨となり、19時過ぎからは50ミリ程度の強い雨の区域が2~3回通過した。
 本日も最高気温は25℃を超えなかった。出かけるときは外が寒そうに見えたので、長袖のシャツを着て出た。しかし団地から商店街まで下ると蒸し暑さを感じて、腕まくりをした。

 ゲルハルト・リヒター展の解説は打ち出して、一応目を通すことが出来た。しかし26日、会場周辺の規制がどうなるのか、コインロッカーは閉鎖のようだが、交通規制でどうなるのか、杖を突いて歩いていくのに、遠回りさせられてはたまらない。まったく迷惑な「国葬」である。

 先ほど某ワイドショーで「国葬」の式次第の説明があり、「生前の安倍晋三の「おすがた」放映」と表示され、そのように言っていた。いつから神様扱いになったのか。あまりに言葉のインフレーションが過ぎる。それが当たり前の社会とは本当に異常である。

 明日は気温がもう少し上がるようだ。明日は半ズボン・半袖シャツに戻さないといけないらしい。さらに明日の夜には雨が上がり、日曜日はうれしいことに晴れ間も出てきそうである。台風動きが予想よりも早い。


ようやく紅の萩が咲いた

2022年09月23日 18時52分37秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 スーパーで買い物を済ませ、バス停に辿り着いたら霧雨。大した雨では無かったのは幸運。
 団地の入口の萩の花がようやく咲いた。慌ててスマホで撮影したものの、ピントは左側の葉にあってしまって肝心の花は少しボケてしまった。
 白い花をつけた株もあったが、擁壁の高いところに咲いたので、目立たないために撮影は断念。

★茘枝熟れ萩咲き時は過ぎゆくも      加藤秋邨
★萩剪つて花こぼしたる夕餉前       佐藤鬼房
★紅萩はもの言ふたびに昏れゆくよ     岡本 眸


固定電話の故障回復

2022年09月23日 18時09分55秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨晩突然家の固定電話が通じなくなった。携帯電話からかけると呼び出し音が聞こえるが、固定電話は音なし。他の固定電話からかけても症状は同じ。ルーターの差し込みをいろいろといじってみたが、改善しない。
 やむなく先ほどNTTに電話をして、口頭で症状を伝えて、指示通りルーターを点検したら異常なし。念のため携帯から固定電話にかけてみたら、不思議なことにつながった。
 インターネットの接続は特に問題なく繋がっており、何が原因で、どこが悪かったのかさっぱりわからなかった。NTTの担当者もびっくりしていたが、ともあれ、回復してホッとした。

 本日午前中は「海の民の日本神話」の第4章と「田中正造文集(一)」から明治天皇への直訴状を少々丹念に読んだ。
 昼からは妻と出かけて、美味しいコーヒーを飲ませてくれる喫茶店でサンドウィッチとサイフォンで淹れたコーヒーでゆったり。その後バスで近くの駅まで買い物。食料品と缶ビールと私のズボンを2本。
 夜は、知人に頼まれた仕事を少々こなしながら、ゲルハルト・リヒター展を見に行くための事前の知識習得の予定。知識といっても近代美術館のホームページの解説を読む程度である。

 今晩から雨がだいぶ強くなるらしい。予報進路を見るとほんの少し中心線が南に下がり、三浦半島を掠めて、房総半島の南端に上陸するようになっている。昨晩までは三浦半島に上陸するような進路であった。ずれたといってもわずかなずれであり、雨や風の予想が変わるわけではない。





ゲルハルト・リヒター展

2022年09月22日 22時43分44秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 南の海上にある二つの熱帯低気圧のうち、ひとつが関東地方をうかがっている。いづれもまだ台風の範疇には入っていないようだ。関東地方をうかがう熱帯低気圧は、明日までには台風となる見込み、ということになっていた。台風としての寿命はごく短く、温帯低気圧になるのだろうが、台風並みの風と雨をもたらすことは間違いない。油断はできない。

 明日、明後日と雨、気温は本日よりも高く、明後日は29℃まで上がるらしい。ふたたび半袖が必要な気温である。

 26日(月)には雨は上がるとのことで、竹橋にある国立近代美術館にゲルハルト・リヒター展【⇒https://www.momat.go.jp/am/】を見に行く予定にしている。ところが翌日が「国葬」なるものの日となっている。「国葬」の会場は、近代美術館のすぐ近くの武道館。
 無料鑑賞券を手に入れてあり、事前予約は必要ないと記載してある。美術館自体は26日は会期末を控えて会館日となっているので、問題は無いとは思うが、交通規制やなどに引っかかると面倒である。遠回りに歩かされたりしたのでは不愉快極まりない。しかしニュースなどでは学校の登校などにも影響が出ているとのこと。見に行くことを邪魔されているような錯覚を持ってしまう。
 しかも図録が税込み3900円ととても手が出ない価格設定となっている。

 そして今気がついたが、27日の「国葬」の日は閉館と記載してあった。ひょっとしたら26日(月)は混雑してしまう可能性も出てきた。明日には情報を集めないといけない。

 気分的に萎えそうでもあるが、見に行きたいという欲求は変わらない。


白露

2022年09月22日 20時49分39秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 本日の最高気温は13時過ぎの23.3℃。出かけようとした時が14時過ぎ、雨が降り出し、出かけるのを諦めた。半袖では寒そうななので、7分袖を着たものの、そのまま15時過ぎまでボーッとしていた。15時半前に雨があがり、退屈でもあり傘も持たずに出かけてみた。

 平日にもかかわらず横浜駅はかなりの人出、杖を持って歩き回るのは少々危険なので、いつものとおり有隣堂の文庫本売り場に寄ってみただけで、早々に再度バスにて家に向かった。一つ手前のバス停で下車してゆっくりと歩いて帰宅。途中で霧雨のような雨が一瞬通り過ぎたが、すぐに止んでくれた。

 バスの空調は未だクーラー。さすがに寒いので、ほとんどの吹き出し口が閉められていたが、換気のための窓も閉まったまま。窓から遠いところに座ったのでそのままにした。空けても寒かったかもしれない。

 あらためて暦を見ると、本日までが「白露」。明日から10月7日までが二十四節気の「秋分」である。

★漬梅の紅のひと粒白露の日         飯田龍太
★白露にて已が咀嚼にも親しみぬ       森 澄雄


秋の風を室内に・・

2022年09月22日 11時40分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 本日は時々は日が射すが、空はほとんど雲に覆われている。風が昨日よりも強いが、葉擦れの音が乾いていて、さわやかな音に感じる。
 ベランダ側の窓を空けて、存分に風を室内に取り込んでいる。蝉の声も聞こえなくなった。本日はさいわいにも軍用機の飛来もなく、静かな午前中を過ごしている。
 10時の発表で横浜は21.7℃。長袖の上着が欲しいくらいであるが、我が家ではまだ出てこない。
 週末に関東地方にやってくるという熱帯低気圧が、台風になったようだ。

★窓あけば家よろこびぬ秋の雲        小澤 實
★徒らに古塔ぞ聳ゆ秋の雲          臼田亜浪

★遠くまで行く秋風とすこし行く       矢島渚男
★何がここにこの孤児を置く秋の風      加藤楸邨

★この道の富士になりゆく芒かな       河東碧梧桐
★むだにまた一日すぎし芒かな        久保田万太郎


秋の雲と薄

2022年09月21日 22時29分20秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 16時過ぎに、横浜駅からの帰途、家並みの間から西の空を見た。薄の向こうに幾種類かの秋の雲。気温は涼しかった。
 本日出かけるときには、上は半袖のまま。半袖では少し寒く感じるくらいに気温が低くなった。下は半ズボンではなく、ジーパンに履き替えた。
 体重が増えているはずなので、ジーパンが穿けるか心配であったが、特にきつくはなっていなかった。買い替えなくてはいけないかと妻はやきもきしていた。

 本日は気持ちの良い天気であったが、明日の22日(木)から4日間は雨がちの日が続くという予報である。
 来週は28日をのぞいて毎日出かける予定なので、雨は降ってほしくない。まだまだ杖は手放せない。

★深秋の芒にはしる波の翳       加藤楸邨
★誰彼の声のやさしく花芒       桂信子
★一山の芒残照ゆらしけり       稲畑汀子


「田中正造文集(一)」から

2022年09月21日 21時38分12秒 | 読書



 本日購入した本は、「田中正造文集(一)」&「同(二)」(岩波文庫)。
 先月8月15日の敗戦の日に偶然のように田中正造の「辛酸入佳境 楽亦在其中(辛酸佳境に入る 亦楽しからずや)」の文章を思い出して、このブログに掲載した。その他にもいろいろと田中正造の言葉を覚えようとした50年前のことを思い出して、9月に入ってから神奈川大学の生協にこの2冊の本を注文していた。
 本日ようやく手に入れた。最寄り駅の喫茶店で第1巻に目をとおした。
 じっくり読むというよりも、懐かしい言葉を探すようにパラパラとめくった。

 1901(明治34)年10月議員を辞職し、12月に明治天皇に直訴擦る直前までの手紙や寄稿した文章を読んだ。

 「明治15年集会条例改正の影響」と題した文章には、その影響として、
集会条例改正の結果より出づ、一を「政治家に向かって窘窮迫害する圧政政略」となし、他を「教育方針の姑息抑制主義」となす。」として論を進め、特に教育について「教育の方針に至りては極端なる消極主義を採り、厳密なる規矩を以て制し、準縄を以て御し、政談を聴くべからず某会に賛同すべからず、政論を為すべからず、憐れむべしその教員生徒たるものは、その人間天賦の自由を剝奪せられたるものなり、卑屈無気力の青年‥」と喝破している。
 現在の政治情況、若い人たちの教育状況を見るにつけ、その炯眼に驚く。

 1900(明治33)年2月の第14回議会では、「亡国に至るを知らざればこれ即ち亡国」の儀につき質問書を提出。
 「一民を殺すは国家を殺すなり 法を蔑(ないがしろ)にするは国家を蔑にすねるなり 皆自ら国を毀(こぼす)すなり 財用を濫(むさぼ)り民を殺し法を乱して而して亡びざるの国なし、これを奈何(いかん)

 同じ年の11月の書簡には、
道徳の人 善良の人といへども、意趣弱ければ道徳の実を挙ぐるに至らず。善人にても善事を為す能はずして、所謂毒にもならず、薬にもならず、日蔭の紅葉にて畢るのみ。

 1901(明治34)年2月の書簡は、次のように記されている。
“おほ雨にうたれたたかれ行く牛の車のあとやあはれなりける 正造”我々御同前は正直にして、ただ荷物を運ぶ牛の如くです。斯く骨を折りても大雨の日の車のわだちは、忽ち跡形も消失せて、後来に蹟(あと)を止めるほどの功をしはなく、誠に雨の日の車の蹟との如し。憐れなる身の有様なりとの意を申せしものに候。但し天は必ずこの牛に組せる事と存じ奉り候。

 同じ年の9月には「足尾鉱毒問題」とした文章の書き出しでは、
外交の事固(もと)より重し、しかれども内地の紊乱(びんらん)恰(あたか)も無政府より甚だしくして、妄りに外交を云ふ者あらば、これ自ら斃るるの外なきのみ、‥」とある。
 内政で窮地に立つと外国訪問で「円」をばらまいてきたここ十数年の政府のありようはなんら進歩せず、明治の政治と同質のものであった。

 直訴12月10日の直前の7日の手紙にある文章の中に、鉱毒の原野を評して
毒野も、うかと見れば普通の原野なり。涙を以て見れば地獄の餓鬼のみ。気力を以て見れば竹鎗、臆病を以て見れば疾病のみ」とあった。

 2番目の「亡国に至るを・・」は有名、3番目の「意趣弱ければ・・」、4番目の「おほ雨・・」の歌、最後に引用した「毒野も・・」の前半は学生時代に読んだ記憶が微かにある。どのような本で読んだかは記憶にないのだが、50代のころにたくさん廃棄したり、古書店に持ち込んだ中に在ったかもしれない。

 次回は直訴状以降を、一気にではなく折に触れて読んでいきたい。


秋の気配濃厚

2022年09月21日 18時17分57秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 ようやく何日ぶりかで、大雨注意報も解除になった。白い彼岸花も開いた。
 10月上旬並みの24.4℃が今のところ最高気温のようである。
 私のイメージではいかにも秋の空、秋の気配であった。大気がひんやりとして湿度も低く、陽射しは控えめである。そういえば「冷涼」という言葉があった。本日はその始まりのようであった。

 神奈川大学の生協に寄り、注文していた岩波文庫の「田中正造文集」2巻を受け取った。昼食は生協で350円未満の小さなアサリの炊き込み弁当と、60円しなかったペットボトルのお茶を購入。外のテーブルで学生と並んで昼食。少々気恥ずかしいものである。しかし私にとっては、安いに越したことはない。

 コーヒータイムと購入したばかりの文庫本の読書タイムを最寄りの駅の喫茶店で。ついでに横浜駅までバスで出向いて、家電量販店で最新のカメラ事情を探索。
 現在のミラーレスのカメラに少し不具合が出た。レンズを交換すると、時々オートフォーカスが作動しなくなることがある。大きな支障にはなっていないが、実際に動かなくなった場合の本体価格を探ってきた。ずいぶんと大きな出費になることがわかり、怯んでしまった。まだまだ使いこなさないわけにはいかない。


重かった単一の電池

2022年09月20日 22時04分23秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日の午前中は「「海の民」の日本神話」(三浦佑之、新潮選書)の第4章を半分ほど読んだ。15時過ぎにバスにて横浜駅まで。頼まれた食料品、ならびに急に電池切れとなった瞬間湯沸かし器の単一の電池などを購入。
 単一の電池は我が家ではこの湯沸し器でしか使用していない。めったに購入しないものである。そしてとても重い。4つも購入して、カバンがとても重く感じた。
 小学生の頃は理科の実験で使う電池も、懐中電灯も単一しか使わなかったと思うが、そんなにも重かっただろうか。あるいは私の力が衰えたのか。

 今週末もまた三連休だそうだが、天気はやはり悪いらしい。明日は神奈川大学の生協で注文した本の残りを受け取りに行く予定。雨は降らないでほしい。


曼殊沙華

2022年09月20日 21時43分47秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★ありふれし明日来るならひ曼珠沙華     斎藤玄
★いつまで生きる曼珠沙華咲きだした     種田山頭火
★つきぬけて天上の紺曼珠沙華        山口誓子

 曼殊沙華、彼岸花という季語は不思議な季語である。別名死人花と言われるだけあって、さらに色合いから、また秋の彼岸の頃に咲くということもあり、死や往生を類奏する句も多い。
 一方で、その鮮烈な色から逆に鮮烈な生への指向を思わせる句もある。
 第3句など、後者の見本のように思っている。思いこみだけかもしれないが‥。
 一年の中で、春・秋の彼岸はありふれた365日の中でも、感慨深い何らかの節目になる日と捉えることもできる。節目の日はいくつもあるが、強烈な色彩と、生と死を思い出させることでは特別なのかもしれない。