ブラジルの刑務所って日本と違い結構自由でこんなこと刑務所でしていていいのだろうか、なんてつまらないことばかり考えていたら、ラストにものすごいシーンが待っていた。これはすごい。
でも、この大殺戮を描きたいがために、2時間を囚人の個々の切り取られた人生を描く方法は説明調で平凡だ。もっと刑務所の生活から彼らの人生を紐解いてほしかったと思う。
この映画は囚人たちからだけの聞き取りで作った映画だと解説して . . . 本文を読む
最初はドキュメンタリー映画かなあと思っていたら、そうでもなく、ただセリフが全くないんだ。結構そういう映画も見てきた。今まで文字が入ったりするけど、この映画にはそれもない。2年程前かな、パレスチナ映画で全く劇映画なんだけど、セリフが最後までないのがあった。それ以来。そのときも睡魔が襲ったものだが、今回はそれほどでもない。
鳥の視線で映像が展開されたり、モグラが地中にいるときに何か上から攻撃しているも . . . 本文を読む
イギリスという反映を誇った国家でも最下層ではこういう移民に伴う現実があるということ。それでももがき生きていく。手探りでも灯りを模索する。自然と出来てくる助け合いの輪。
それらを社会派タッチにしないでエンターテイメントにしたところにこの映画の価値はあると思う。
お気に入りの「グリフターズ」よりは柔らかくなっているけれど、さすがのいい切れ味。職人芸です。
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