ある男女の出会いがすべてだと言わんばかりのそれぞれの告白がすごい。本物の恋愛のほとばしりを描いて秀逸な出だしである。
それ以降は少し平板なサスペンスものになってしまっているが、それでもカメラのアングル等映画としては一級のものがありカルネの才気煥発なところはうかがわれる。
ラストもなかなか余韻のある終わりで、人生こんなものなのだと思わせる映画的なラストでした。
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今では当たり前の多重人格の女性の物語。やはり人間の神秘の妙と言うか深層心理に与える影響が人格を決定してしまう過程もたまらなく面白い。
こういう演技は役者冥利に尽きるものがあるんだろうが、それに応えたJ・ウッドワードも迫力ある熱演。さすがアカデミー賞。
ただ、演出的には少し平板ではないだろうか。
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まだ偏見が蔓延しているこの現実の視点がこのドラマの現代への問題点を警鐘しているが、それはすべて払拭できる世界はないのであろう。
そんな、人間の本源的な優しさ、自由、愛、家族、生きるということ、、。
オカマショーという素材から偏見のかたまりをちりばめながら、僕たち心の問題を抉り出した快作だ。
それにしても、テレンス・スタンプの人間的な美しさにはある人間の到達点まで感じられれ、驚いてしまう。秀作。
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青春時代の忘れがたき墓碑銘というべきか、地方都市を舞台に人間それぞれが持っている青春のひと時のはぐくみとほころびそして回顧。
それはあまりに痛烈で哀しい。その場にいる、そのときそこにいる者だけが共有出来得る感情が映像に蔓延している。
秀作である。
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思ったより少年のころの夢をはぐくむ素晴らしい展開に心から愛しく思えるハートウォーミング映画だ。この題名がメチャこの映画のイメージをだめにしている。現題の「Secondhand Lions」は良い題名だ。少し甘いところもあるけれども、現代ではもうすでになくしたかのような話なのでこういう映画の存在自体嬉しいです。
ロバート・デュバルはジャック・バランスと間違えていました。心に染みとおる素敵な映画です。 . . . 本文を読む