父と息子と人生上の葛藤、というと古今東西数ある映画の中でもテーマ的にも語り尽くされた感がある種類のものだろう。
本作は中国の政治史、社会史を横軸に30年の二人の思いを見つめた物語である。それなりに見ごたえはあるが、父親の思いが余りに極端で、父親である僕でさえ気持ちを納得させられないまま映像は展開するので、少し距離感を持って見続けることになった。
特に息子の恋人が身ごもっていることを知り息子に内緒で . . . 本文を読む
ワンシーン・ワンカットが10分余りの9話のオムニバス。観客からすると9話もあると頭の切り替えが難しく、ドラマに浸かり始めるとさっと終わってしまう繰り返し。
まあ、でも数ある映画の中でも珍しい試みは誉めてあげたいし、内容的に考えさせられる話が続く。特に元恋人の妻の葬儀の話なんか、テンションが高くこれがワンシーン・ワンカットですべてやってのけたわけだからすごいと思う。
ラストの話も、この挿話だけがワン . . . 本文を読む