意外と昔からの伝統である日本映画の灯というものがこの映画には見える。
まず何を言っても田中裕子の、全身で生きる女と芸術を両立させる渾身の演技だろう。画面が引き立っている。彼女のシーンだけ燃えているように見える。まさに映画だ。
しかし、息子の病気がテーマとなってから、骨髄バンク物となって、トーンが少し落ちましたね。ここが映画的には惜しい。少し長すぎた。
だが、思いがけない窪塚俊介の力演。まださわやか . . . 本文を読む
モディリアーニをアンディ・ガルシアが演じるというので、引き気味に映像を見ていたが、何の何の立派に破綻芸術家を演じている。後半では完全に実際のモディリアーニと顔がダブルほど完璧な演技に舌を巻く。愛妻ジャンヌの狂恋ぶりも絵画とよく似た女優を使い成功。
映像もすこぶるシャープで、そこらの映画と違う雰囲気をかもし出している。
壷をつかんだ演出、取り巻きの名だたる芸術家の演技も的確で、最近の映画でもかなり高 . . . 本文を読む
ミステリーなのかサスペンスなのか、謎は一応あるもののすっきりしないまま進むので、わくわくするような展開がまったくない。しかし、退屈というほどでもなく、演出で見せている。でも、あまりに内容がなさ過ぎるかな。そういう意味では思わせぶりの題名だ。
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センスは感じられるものの観客側からはきつめの作品だ。
ちょっとそれぞれの挿話に無理がある点、どうしても観客との距離が感じられるようになってしまう。習作と考えれば映像はかなりいいので及第点だが、、。
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何をこの映画でしたかったのか、分かりそうで分からない。まず知的障害がこの映画にとって何なのか捉え方が不明瞭。在日、警察不正等飾りじゃないんだから、テーマにこういうものをあげるんだったら、しっかり視点を持ってやってくれ。森崎東って、いい大人じゃないか、そのノーテンキぶりは恐れ入りました。
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青春映画でも、B級映画があるってことを感じたチープっぽい映画でした。
キューバっという背景をしっかり描いていないから、本当にテレビドラマ風な安直なストーリーになってしまっている。すべてにおいて浅すぎるし、あちこちシナリオ的にも欠点が見え過ぎている。これじゃ最後まで持たんワイと思ったら、案の定肝心のダンス大会で、何の意味か分からんテロが起こり、そのまま引き続き革命が起こっている。そんな政情不安なとこ . . . 本文を読む
日常的なコンビニを舞台に繰り広げられる群像劇。これと言ってドラマ的なものはないようでいながら、それぞれの人生のターミナルポイントを描いて秀逸だ。
これだけの登場人物を描いて破綻のないのも好演出の成せる業。確かな才能を感じます。
小品なんだが、後でじわじわ来る映画だね。
小日向文世が珍しく主役で、生き生きしている。
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