館内は結構笑いが出ていたが、僕自身途中不覚にも眠ってしまい、何か集中力を欠いたまま見始めたのだが、ディペートというあまり好きでないテーマがこの映画の底辺に居座っているのを感じ、珍しく映画自体を好感を持てないまま見終わってしまっていた。
こういう企業ものも、あまりに身近に感じたのも乗れなかった原因の一つかもしれない。
映像がセピア調だったのも映像派の僕としては少々減点かな。
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今一番お気に入りの乙一原作であり、切ない系の代表作。
心を外に出せなくて、自分の世界だけに沈んでいる人、或いはそういう時を感じる時って結構あると思う。人間って、弱い動物だから、自分ひとりで生きられないというのは分かっていても、生きていく環境の厳しさにたじろいでしまい、主人公が杖を携えるのを尻込みするように、小さな自分だけの世界に居つづけようとするものなのだ。
この映画はそんな世間からは無視され疎外 . . . 本文を読む
ある芸術家の今際の際に見る走馬灯のような自分の人生。そこに見えるは芸術への営みよりも女、女へとたどり着く果てしない旅でしかなかった。
と、予想していた芸術論は全く吐露されないまま女性遍歴を誇張しているクリムトは自分自身と触れ合う何かが全くなく、見ている我輩にもそのうち余裕が出てきてしまい、映画以外のことを考え出してしまいました。
この映画を見て何かを得る人っているのだろうか、、。
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