この、最初から最後まで息もつかせず、僕の脳裏を一点に捉えてしまった衝撃作の登場は見てしばらくしてもそのどよめきが途切れることはない。
その、脳裏の一点とは悪意という概念である。原作を読んだときとても読後感が悪く、これほど悪意に満ちた小説も稀有だと思った。こんな小説がベストセラーというのももう日本人が完全に病んでいるとさえ思ったものだ。
しかし、映画化されたこの作品は、その悪意というものを材料 . . . 本文を読む
テキサスでの退屈な毎日の繰り返し、強制的な美人コンテスト出場、そして新たな出発への出口がローラーゲームというちょっと古めかしいお決まりの青春話でした。それとも吾輩が青春からとうに離れてしまっているからでしょうか、ある意味退屈気味でもありました。
主演の【エレン・ペイジ】が断トツに輝いている女の子というのは間違いないです。でも、あのローラーゲームを戦い抜くには体が小さすぎる。映画ではその小ささを器 . . . 本文を読む