【トラン・アン・ユン】、前作が血迷ったかのような愚作だったから、心配して見ましたが、まあ本領は取り戻したかな、大作ではあったけれど一応の成果はあると思った。
というのも映像、演出、音楽、俳優の起用すべて一流どころの結果を見せつけてくれる。敢えて言えば何が問題なのかというと、僕にはそれは大きな存在そのものであり、ある意味壁でもある「原作」なのではないか、と思われます。
お金をふんだんに使った余裕 . . . 本文を読む
この映画の驚くべきは登場人物の多さとそしてスターの多彩さということであろう。内容からは【是枝裕和】の『歩いても 歩いても』と酷似している。まあ偶然だろうが、双方作品とも両親の長男が死別しており、それが家族関係に影を落としているという設定である。
兄弟でそりの合わない関係もあるのは私が身に沁みて知っている。でもそれは同姓同士で多く、この映画のような姉弟がいがみ合うというのはちょっと解せなく思う。姉 . . . 本文を読む