息子が早稲田に受かっているのに東大でないとだめだと予備校通いさせているキャリア警察官。それがこの小説の主人公だ。そのエリート丸出しの、官憲の臭いが強い主人公に辟易し読むのをやめようと何度思ったかしれないが、その息子が何と麻薬に手を出してからというもの、主人公の脳裏がはっと投影して来て実に親近感さえ湧いてくるのであった。
そしてそれから本当のこの小説が始まるのだ。この本の奇怪なところは何と一応設定 . . . 本文を読む
肉眼で見るのは初めての長塚圭史作品。東京まで行かず大阪で見られるというのもなかなか贅沢。6000円は安い。
真夏の暑い大阪の午後2時開演。近くのコーヒーショップで十分冷気に当て観賞までの準備は完全。さて、楽しみの幕が開く。
舞台は総勢15人ほどの若い俳優たち。特に女優が多く、しかもみんな相当美人。目移りもしよう、さらに一人の役柄を代行という名の下、女優たちが複合的に演じており、また席も後方であ . . . 本文を読む